自分で意思決定していますか?
もし、まわりにいる人たちの意思決定に従ってばかりいるようなら、今後生きていくのが辛くなるかもしれません。
人間関係だけでなく、トヨタの社長が「終身雇用は難しい」と言われたように、日本の雇用形態も大きく変わろうとしているからです。
自分で意思決定しないと、まわりに振り回されて「何のために生きているんだろう…」と悩むことになるかもしれませんよ。
自分で意思決定しなくてもいいルートを選んでいませんか?
日本では、就職するまでの20数年間、まったく意思決定をしなくてもいいルートが存在します。
それは受験による進学です。
大学までは学力でおのずと進路が決まり、親や先生が自分に代わって意思決定をしてくれます。
就活生になって初めて意思決定を迫られて、途方にくれた人も多いでしょう。
漫画『銀のアンカー』では、元カリスマヘッドハンターが就活をする前に事前準備を徹底的にしろと説いていますが、
そもそも、意思決定をしたことがない学生にとっては、人に言われないと何を準備して良いのかさえわかりません。
それほど、自分で意思決定をしてこなかったわけです。
とはいえ、せっかく意思決定をして就活を乗り越えたとしても、就職してしまえば、今度は会社が意思決定を代行してくれます。
終身雇用という制度のなかで、とりあえず会社のレールに乗っていれば大丈夫だという時代が長く続き、
働き方や暮らし方についても、会社が「モデルケース」を提供してくれました。
その結果、「自分が矢面に立って意思決定をする」という経験がないまま、年齢を重ねる人が増えたわけですが…。
トヨタの社長が「終身雇用は難しい」と言われたように、日本の雇用形態が大きく変わろうとしているんですよね。
それにも関わらず、今でも自分で意思決定をせずに生きていると、リストラされたときに途方に暮れることになるでしょう。
本来、意思決定とは、誰に言われなくても自分でやるべきものです。
意思決定をしなければ、不本意だろうと目指す方向と違っていようと、それに従って生きるしかないからです。
また、まわりが決めたことに振り回されてしまうので、自分のやりたいことに時間がさけません。
だからこそ、自分で意思決定をする必要があるわけですが、
では、どうすれば意思決定が出来るようになれるのでしょうか。
矢面に立って切羽つまるような経験をしていますか?
結論から言うと、矢面に立って、切羽詰まるような経験を積んでいくしかありません。
仕事でも、プライベートでも、趣味でも何でもいいので、
自分で意思決定をして、その責任を100パーセント引き受ける経験を積んでいくのです。
たとえば、戦国時代や幕末に生きた人たちは、毎日が選択の連続であり、強靭な意思をもって行動していました。
坂本竜馬もそのひとりです。
司馬遼太郎さんの小説『竜馬がゆく』にも描かれていますが、脱藩して大政奉還という無血革命を成し遂げるまでの彼の活躍は、凄まじいものがあります。
命がけの意思決定をしないと、ここまでたどり着けなかったでしょう。
もちろん、現代でも同じです。
『How Google Works』の感想にも書きましたが、グーグルのエンジニアは、生き残りをかけて必死になって自分の仕事を自分で生み出しています。

もちろん、専門知識を身に着けることも大切ですが、どれだけ専門知識があっても、意思決定力がなければ、思うような人生を生きることはできません。
とはいえ、いきなり「新しい仕事を生み出すような意思決定をしろ!?」と言われても、ハードルが高すぎますよね。
そこで、まず手始めにやるべきことは…。
今後のキャリアを見直してみよう
今後のキャリアを見直してみてはどうでしょうか。
「転職しようか、それとも今の会社にとどまろうか」
という二者択一で考えるのではなく、この先どういったキャリアを構築し、どのような人生をつくりあげていきたいのかを考えるのです。
『苦しかったときの話をしようか』の感想にも書きましたが、
自分の強みを明らかにして、好きな仕事ができるように戦略を立てるところから始めます。

そうして立てた戦略に従って、小さなことからでもキャリアにつながる意思決定を行い、習慣化していけば、まわりに振り回されずに行動できるようになります。
たとえ、リストラされても新たな一歩を踏み出すことができるはずですよ。
まとめ
今回は、『意思決定力』を参考に、他人に振り回される人生から抜け出す方法を紹介してきました。
実は、私も4年ほど前から自分で描いたキャリアに向かって行動しています。このブログもその一環です。
もし、他人に振り回されているな…という自覚ががある方は、キャリアの見直しから始めてみてはどうでしょうか。
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