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 40歳になる前に決めておきたいことがある。それは、残りわずか半分しかない人生。「好きなこと以外はやらないようにしよう」ということだ。

 では、「好きなことしかやらない生き方」とは、具体的にどんな生き方なのだろう。単なるわがままな生き方なのだろうか。もちろんそうではない。あらゆることを自分で選んだ好きなことだと「決める」生き方。それが「好きなことしかやらない生き方」である。

 たとえば、仕事。今の仕事が好きにはなれず、会社の愚痴がとまらないようなら、それは「自分の意志で決めて」会社にいるのではなく、惰性で会社にいる証拠。文句を言うくらいなら辞める。それができないのなら、愚痴を言わずに自分にできることを黙々とやる。そういう生き方をしていくべきだ。

 しかし、実際には、多くの人たちがそうした生き方をせずに、10年も20年も会社に居続ける。その結果がリストラだ。そうして、はじめて路頭に迷う。決断に迫られる。それでは遅い。だから、今すぐ決断するべきだ。「自分の意志」で会社に残るのか、辞めるのかを。そうすれば、たとえリストラされたとしても、自分には「決めたという意志」が残る。だから、再び闘える。

 たとえば、家族関係。自分の価値観だけを一方的に押し付けて、「お前のためを思っているのだ」と自分を納得させる。そんな情けない人間になってはいけない。家族といえども価値観が違うのは当たり前。そのうえで、たとえどんな結果になったとしても応援する。それが相手を大切にする、家族を大切にするということである。

 そもそも、自分の思い通りになっているときだけ、相手のことを応援するのは思いやりとはいえない。思いやりとは、自分のお腹がすいているときにでも、食料を分け与える愛情のことだ。ご飯が余っているから分け与えるのは愛情ではない。すなわち、自分が満たされなくても、(愛しているから、好きだからこそ)相手を応援するのが愛情なのである。

 たとえば、友人関係。あなたはどれだけ友人と呼べる人がいるだろうか。ここでいう友人とは、お互いに「悩み」を相談しあえたり、相手のために惜しみなく時間や労力が使える関係を築いている人のこと。もし、そんな友人が一人もいないようなら、今後の人生は寂しいものになってしまう。

 では、どうすれば友人ができるのか。当たり前のことだが人を大切にしていくと決めることだ。そして実際に大切にしようと行動を起こしていくことだ。たとえば、どれほど忙しくても、友人との時間を優先する。そして友人との約束を守る。そうすれば、自然に「悩み」や「喜び」を分かち合える友人ができていく。

 たとえば、趣味。「芸術、運動、自然」――この3つのジャンルでそれぞれの趣味を持ち、それを死ぬまで続けていくと決めておきたい。そうしなければ、会社がすべて、家族がすべてになってしまう。視野も狭くなるし、人間関係も広がっていかない。すると、家族や友人に「自分の価値観」を押し付けるようになる。そして、誰もいなくなってしまう。

 だから、音楽や絵画に触れ、自分の心を育んでいこう。運動をして汗をかこう。自然に触れてリラックスしていこう。そうすれば、大きな心で人と接することができる。人生も豊かなものになっていくはずだ。

 さて、40歳という年齢は人生の折り返し地点だといえる。それなのに、何も決めないで、誰かのせいにして、愚痴まみれで生きているようでは、残り半分の人生もむなしいものになってしまうだろう。

 だからこそ、とにかく自分で決めてみよう。もし、未来が見えないと悩んでいるのなら、短いスパン――明日の自分でも、3日後の自分でもいい。とにかく決めてみる。そうして、決めたことを確実に成し遂げていけば、1年後、3年後、5年後と、徐々に遠くの未来を見通せるようになっていくだろう。そうなれば、残り半分の人生も有意義なものになるはずだ。

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