webstation plus

road_01

 40歳になる前に決めておきたいことがある。それは、残りわずか半分しかない人生。「好きなこと以外はやらないようにしよう」ということだ。

 では、「好きなことしかやらない生き方」とは、具体的にどんな生き方なのだろう。単なるわがままな生き方なのだろうか。もちろんそうではない。あらゆることを自分で選んだ好きなことだと「決める」生き方。それが「好きなことしかやらない生き方」である。

 たとえば、仕事。今の仕事が好きにはなれず、会社の愚痴がとまらないようなら、それは「自分の意志で決めて」会社にいるのではなく、惰性で会社にいる証拠。文句を言うくらいなら辞める。それができないのなら、愚痴を言わずに自分にできることを黙々とやる。そういう生き方をしていくべきだ。

 しかし、実際には、多くの人たちがそうした生き方をせずに、10年も20年も会社に居続ける。その結果がリストラだ。そうして、はじめて路頭に迷う。決断に迫られる。それでは遅い。だから、今すぐ決断するべきだ。「自分の意志」で会社に残るのか、辞めるのかを。そうすれば、たとえリストラされたとしても、自分には「決めたという意志」が残る。だから、再び闘える。

 たとえば、家族関係。自分の価値観だけを一方的に押し付けて、「お前のためを思っているのだ」と自分を納得させる。そんな情けない人間になってはいけない。家族といえども価値観が違うのは当たり前。そのうえで、たとえどんな結果になったとしても応援する。それが相手を大切にする、家族を大切にするということである。

 そもそも、自分の思い通りになっているときだけ、相手のことを応援するのは思いやりとはいえない。思いやりとは、自分のお腹がすいているときにでも、食料を分け与える愛情のことだ。ご飯が余っているから分け与えるのは愛情ではない。すなわち、自分が満たされなくても、(愛しているから、好きだからこそ)相手を応援するのが愛情なのである。

 たとえば、友人関係。あなたはどれだけ友人と呼べる人がいるだろうか。ここでいう友人とは、お互いに「悩み」を相談しあえたり、相手のために惜しみなく時間や労力が使える関係を築いている人のこと。もし、そんな友人が一人もいないようなら、今後の人生は寂しいものになってしまう。

 では、どうすれば友人ができるのか。当たり前のことだが人を大切にしていくと決めることだ。そして実際に大切にしようと行動を起こしていくことだ。たとえば、どれほど忙しくても、友人との時間を優先する。そして友人との約束を守る。そうすれば、自然に「悩み」や「喜び」を分かち合える友人ができていく。

 たとえば、趣味。「芸術、運動、自然」――この3つのジャンルでそれぞれの趣味を持ち、それを死ぬまで続けていくと決めておきたい。そうしなければ、会社がすべて、家族がすべてになってしまう。視野も狭くなるし、人間関係も広がっていかない。すると、家族や友人に「自分の価値観」を押し付けるようになる。そして、誰もいなくなってしまう。

 だから、音楽や絵画に触れ、自分の心を育んでいこう。運動をして汗をかこう。自然に触れてリラックスしていこう。そうすれば、大きな心で人と接することができる。人生も豊かなものになっていくはずだ。

 さて、40歳という年齢は人生の折り返し地点だといえる。それなのに、何も決めないで、誰かのせいにして、愚痴まみれで生きているようでは、残り半分の人生もむなしいものになってしまうだろう。

 だからこそ、とにかく自分で決めてみよう。もし、未来が見えないと悩んでいるのなら、短いスパン――明日の自分でも、3日後の自分でもいい。とにかく決めてみる。そうして、決めたことを確実に成し遂げていけば、1年後、3年後、5年後と、徐々に遠くの未来を見通せるようになっていくだろう。そうなれば、残り半分の人生も有意義なものになるはずだ。

 関連記事

アイデアが浮かばないのは「ぼんやり」不足が原因!?

 「仕事でミスをした」「集中力が続かない」「アイデアが浮かばない」…。  このような悲しい状況に陥ったとき、どうしていますか?「もっと頑張らないと!」と自分を追い込んでいませんか?  もし、そうだとしたら、少しだけ立ち止 …

仕事ができない人に決定的に足りない能力

(※『考える練習をしよう』表紙より)  仕事頑張っていますか。  私も仕事をしていますが、仕事が出来る人と出来ない人との差はハッキリしているように思います。  仕事ができない人は、締め切りに遅れるのは当たり前で、問題が起 …

リストラされやすい「無難な人」の特徴とその対策法

 自分の頭で考え、自分なりのスタイルで仕事をする姿勢。それが決定的に欠けている人が多い。私を含めた多くの人は、世間の変化に合わせて、社内の空気を読み、自分より「できる人」のマネをしているだけ――。  しかし、世間の変化や …

「時間がないからできない」という言い訳で損する理由

 自分で決めたことを確実に実行していますか。私はできていません。「毎日ブログを書こう」と決めても、3日以内には諦めてしまい、言い訳をしています。  「仕事が忙しくて」「子育てもしないといけないし」「突然の予定が入ったから …

「グーグルの働き方」が当たり前の時代がやってくる

 グーグルの社員は、実力がある人たちばかりだと言われていますよね。たとえば、35歳でグーグルに転職し、グーグルマップに写真を組み込むプロジェクトを牽引した徳生健太郎さんは、  「グーグルに入社したときは、本当に衝撃を受け …

生き残るために必要なのは「変化」/『これからの世界で働く君たちへ』

 日本の大企業が苦しんでいる。たとえば、東芝。昨年の9月に不正会計問題が表面化し、2248億円の水増しをしていたと発表した東芝だったが、つい先日、他にも7件の水増しをしていたことが判明した。その額なんと58億円。少しでも …

「仕事ができない人」が「できる人」になる方法/『仕事をしたつもり』

 毎日忙しく仕事をしている。まわりもそれを認めていて、非難する人はいない。それなのに、成果がでない。なぜだろう。  結論からいえば、いまの業績の8割以上は、働いているうちの2割程度であげることができ、残り8割の時間は、ほ …

コモディティから抜け出し、社会に認められる力をつけよう/『断る力』

 企業の人員整理がとまらない。今でも多くの企業が社員を「リストラ部屋」に追い込んでいる。「リストラ部屋」とは、リストラ対象者を集め、社内失業状態にし、退職に追い込むことを目的とした部署だ。あのソニーですら「リストラ部屋」 …

「仕事がつまらない」ときの対処法は3つしかない

 仕事がつまらない。そんな状況に陥ったとき、私たちが取れる対処法は3つしかありません。 転職する 仕事以外の何かにのめりこむ 目の前にある仕事で実績をつくる  まず、一つ目の「転職する」という選択ですが、「仕事がつまらな …

エンジニアとして生き残るには/『How Google Works』

 「グーグルが成功した最大の理由の一つは、事業計画が実はまったく計画らしくなかったことにある」と、グーグルの会長であるエリック・シュミット氏は言う。  実際に、グーグルでは、財務予想や収入源に関する議論などしない。ユーザ …