森絵都『カラフル』は自分が変われば世界も変わることを教えてくれる物語

おすすめ小説

人生を楽しんでいますか?

私は「あぁ、ツライな…」と思うこともありますが、森絵都さんの小説『カラフル』を読んで前向きな気持ちになりました。

自分が変われば、人生はいくらでも面白くすることができるんですよね。

おすすめ度:5.0

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こんな人におすすめ

  • 生きるのがツライと思っている人
  • 別の人生を生きてみたいと思っている人
  • ひとつの視点でしか物事が眺められない人
  • 森絵都さんの小説が好きな人
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あらすじ:大きなあやまちを犯して死んだ主人公が誰かの身体を借りて復活する物語

物語の主人公は、大きなあやまちを犯して死んだ「ぼく」。そんなぼくの前に、ブラブラという天使が突然あらわれて、

「おめでとうございます、抽選に当たりました!」

と言い出します。

彼が言うには、このままでは二度と輪廻のサイクルに復帰できないぼくに、もう一度下界に降りて修行をすれば、復帰できるチャンスをくれるというのですが…。

前世の記憶をなくしていたぼくは、何をするのも嫌になっていたので、断ろうとします。

ところが、ブラブラから、ボスの指令は絶対なので断れないと言われます。

そこで、ぼくは仕方なく受けることにしますが、ブラブラがいう修行とは、最近亡くなった誰かの身体に入って前世の記憶を取り戻し、過去に犯したあやまちの大きさに気づいて反省しろ!?というものでした。

こうしてぼくは、小林真という中学三年生の身体を借りて(ホームステイをして)、再び下界に戻ることになったのですが、彼の家族と接してみると、なぜ真が3日前に服毒自殺をしたのか理解できませんでした。

真が生き返ったことを心から喜んでくれる優しい両親と兄に囲まれていたからです。

ところが、実は彼らにはある秘密がありました。

その秘密とは、母はフラダンスの講師と浮気をしており、父は会社の上司が警察に逮捕されたことがキッカケで出世できたことを喜び、兄は嫌味ばかりいう人間だったのです。

つまり、真は、表面だけが良い家族に嫌気がさして死んだんですよね。

それだけでなく、初恋の女の子がおじさんと一緒にラブホテルに入っていく姿をみたことも重なり、自殺をしました。

しかし、実は…。という物語が楽しめる小説です。

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視点を変えれば違う世界が見えてくる

先ほど紹介したように、小林真は初恋の相手にも、家族にも幻滅して自殺をしたのですが…。

ぼくも真の身体に入って彼らと接しているうちに、真と同じ気持ちになりました。

母は父のことを「あんなに良い人はいない!?」と言いながらも、陰ではフラダンスの先生と浮気をしているし、

父は真が生き返ったことをあれほど喜んでいたのに、兄が医大を受験すると言うと、頭の悪いぼくに、公立高校を受けてほしいと言い出すし、

兄は、顔を合わせるたびに、「この死にぞこないがよ」なんて嫌味ばかり言うからです。

さらに、初恋の女性である桑原ひろかは、相変わらずおじさんとラブホテルに行き続けていたので、ぼくも真と同じ視点で世界を眺めてしまうんですよね。

ところが、ある事件がキッカケで、真とぼくが眺めていた世界が180度変わります。

その出来事とは…。

この続きは、ぜひ実際に本書を読んでください。視点を変えれば世界がカラフルに変わる体験が味わえますよ。

人生はホームステイのようなもの

さて、この物語は、

人生には良いこともあれば、悪いこともあるけれど、視点を変えればどんな色にでも変えることができる。

というテーマで描かれているように思います。

しかし、そうは言っても、なかなか思うように一歩踏み出せないことがありますよね。

そんな私たちに森絵都さんは、ぼくが真の身体を借りて、つまりホームステイをすることで自分らしく生きられたように、

私たちの目の前にある人生も、一定期間ホームステイをしているだけだと思って、思い切って挑戦してみよう!?と背中を押してくれているように思います。

たとえ、行動してうまくいかなかったとしても、この人生を全うすれば天上に戻るだけで、次の人生にすべてが生かせると勇気を与えてくれる物語なんですよね。

もちろん、次の人生が本当にあるかなんて誰にもわかりません。

それでも、あると信じて思いっきり自分らしく行動した方が、今の人生も楽しく生きられると思いませんか?

まとめ

森絵都さんの小説『カラフル』は、中学生から大人まで幅広い世代に人生について真剣に考えるキッカケを与えてくれる物語です。

私も、これからの人生をホームステイしているつもりで、思いっきり自分らしく生きてみようと思います。

そんな前向きになれる小説なので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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