川口俊和『コーヒーが冷めないうちに』感想/大切なのは事実よりも捉え方!?

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 トラウマになるような出来事ってありますよね。

 私も過去にそういった嫌な出来事に遭遇していますが、川口俊和さんの小説『コーヒーが冷めないうちに』を読んで、捉え方ひとつでプラスにできることがわかりました。

 捉え方を変えれば、マイナスもプラスに変えられることがわかる物語なんですよね。




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 条件を満たせば過去に戻ることができる!?

 では、あらすじから。

 物語の舞台はひと気のない路地裏にある喫茶店「フニクリフニクラ」。

 カウンター席が三席、二人がけのテーブル席が三席しかない小さな喫茶店でしたが、その喫茶店では不思議な体験ができると噂されていました。

 その噂とは過去に戻ることができるというものです。

 ただし、過去に戻っても「事実」を変えることはできません。それだけでなく、様々な条件を満たす必要がありました。

 その条件とは、過去に戻ることができる席は普段は幽霊が座っている席で、たとえその席に座れたとしても、コーヒーが冷めるまでの短い時間しか戻れないというものです。

 さらに、過去に戻っている間は、席を立って移動することができず、コーヒーが冷める前に飲み干して現在に戻らなければ、幽霊になってしまう…というリスクがありました。

 そんなリスクを冒しても過去に戻りたい人たちがいたんですよね。

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 過去に戻って事実を見直せば現実が変わる!?

 才色兼備のキャリアウーマンである清川二美子もそのひとり。

 彼女は、1週間前にアメリカに行くという理由で彼から別れ話を切り出されましたが、プライドが邪魔をして止めることができませんでした。

 そこで彼女は、過去に戻ってなぜ別れる必要があったのかを、彼から聞き出そうとします。

 他にも、夫が若年性アルツハイマーになった高竹は、自分のことが妻だとわからない夫と向き合って傷つくことを恐れ、他人のふりをして生きていましたが、

 夫が彼女に渡そうとしていた手紙があることを知り、受け取るために過去に戻ります。

 家から飛び出して自由に生きる道を選んだ平井は、自分の代わりに家を継いだ妹を避けていましたが、妹が交通事故に遭ったので彼女と向き合うために過去に戻りました。

 そんな彼らが過去に戻ってわかったことは…。

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 大切なのは事実よりも捉え方!?

 事実は変わらなくても、捉え方を変えることができれば、過去に囚われていた自分から一歩踏み出せるということなんですよね。

 彼女たちがなぜ捉え方を変えられたのかは実際に本書を読んでもらうとして、
川口俊和さんの小説『コーヒーが冷めないうちに』は、大切なのは事実よりも捉え方だとわかる物語です。

 気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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