webstation plus

room_02

 私たちはよく「時間がない」といって嘆いている。遊ぶ時間がない、本を読む暇がない、仕事をする時間が足りない…。しかし、このように時間が足りないのは、実は「片づけ」をしていないことに原因があるかもしれない。

 アメリカのビジネス雑誌「Fastcompany」に掲載された研究によると、人は一度作業を中断すると、再び同じ作業に戻るまで平均23分15秒かかることがわかった。たった4回作業を中断するだけで1時間もムダになってしまうのだ。

 では、どうすればいいのか。他人に声をかけられるなどして作業を中断するのは仕方がないとしても、私たち自身が原因で作業を中断することは防げるはずだ。その代表的な中断要因が「探し物」である。

 なぜなら、必要なモノがすぐにみつからなければ、「モノを探す」といった時間のムダが発生するからだ。では、どうすれば「必要なモノがすぐに取り出せる」ようになるのだろうか。その方法は次の2つ。

  1. 同じ種類のものは1ヶ所にまとめる
  2. 出しやすく置く

 たとえば、文房具の場合。まずは、文房具を一箇所に集め、「書く」「切る」「貼る」「消す」といった動作別に分類してみよう。エンピツなら「書く」、はさみなら「切る」、のりなら「貼る」、消しゴムなら「消す」というように分類するのである。

 しかし、実際にやってみると、量もバラバラで動作の種類も多く、思うようにいかないかもしれない。たとえば、付箋、ホッチキス、クリップはどこに分類するの?――というように。そんなときは、「自分にとっての種類」でまとめなおすのだ。

分けた:「書く(黒)の」量が多いので「書く(黒)」「書く(色、黒以外)」に分けた。
まとめた:「切る・消す」と「貼る」の量が少ないのでひとつにまとめた。
強引にまとめた:「仮どめする・はさむ」(付箋、ホッチキス、クリップ、ピンセット…)など余ったものを強引にまとめた。

 自分なりに文房具をまとめたのなら、次はよく使う順に引き出しの上から配置していこう。たとえば、「書く」は上の段に、「仮どめする・はさむ」は下の段に――というように。これで文房具の片付けは終わりだ。

 たとえば、押入れの場合。こちらも、まずは押入れのモノを全部出して一ヶ所に集めよう。ただし、押し入れの場合は、「分類」よりも「いかに出しやすく置くべきか」を重点的に考える。当たり前のことだが、手前にモノを置く場合と後ろに置く場合とでは、使い勝手が大きく変わるからだ。

 具体的には、下図のように考えてみてはどうだろうか。

oshiire_01

①:ここに多くのモノを置くのはあきらめる
②:服を出しやすく入れる(引き出し)
③:服をかけたりする
④:ここを手前と同じように使うことはあきらめる。
 ⇒普段使わないけれど保存するモノを入れる「倉庫」にする
⑤:季節の家電などを入れておく

 あとは、それぞれを出しやすく置くように心がけよう。さて、今回紹介した内容をまとめると:

①同じ種類のものは1ヶ所にまとめる
  • 自分にとっての「同じ種類」でいい
  • あまり細かく分けなくていい
②出しやすく置く
  • 覚えやすい置き方=出しやすい置き方
  • よく使うものに思いっきりイイ場所を与える

 この片づけ術が習慣になれば、探し物による中断は少なくなるだろう。そうすれば、自分の時間が劇的に増えるはず。ぜひ、今回紹介した片づけ法を実践して、自分にとって有意義な時間が増やせるようにしていこう。

 関連記事

ネガティブ思考をやめる方法/『脳を最高に活かせる人の朝時間』

 私たちは本当に多くのことを考えている。「お昼ご飯は何を食べようか」「仕事が終わってから何をしようか」など、いつも何かを考えている。しかし、そのおよそ8割がネガティブな内容であることが、研究結果によって明らかになった。も …

年を取ると時間が経つのが速いと感じるのはなぜ?3つの仮説で考察

 大人になってから、あっという間に一日が過ぎていきませんか。朝起きて仕事をはじめたと思ったら、すぐにお昼ご飯。その後も、会議に出たり、電話をしたり、パソコンに向かっているだけで、気づいたときにはすでに夜。あとは、家に帰っ …

「子供のままでいること」をオシャレだと思っていませんか?

 クール・ジャパンという言葉が3年ほど前から使われるようになり、日本独自の文化を世界中に発信しようという流れが広がっています。なかでも「KAWAii文化」が世界中から注目されていますよね。  その代表と言われているのが、 …

自分らしく生きるために必要な力/『直感力』

 私たちは「お昼ご飯」から「結婚相手」にいたるまで、さまざまなことを自由に選択することができる。しかし、「お昼ご飯」でも「結婚相手」でも、すべての選択肢を検討することなどできない。そんなことをしていては、どれだけ時間があ …

あなたはどちらのタイプ?「賢明な人」or「単純な人」

 世の中には、「賢明な人」と「単純な人」の2種類が存在する――と、大阪大学社会経済研究所の大竹文雄教授は言います。  ここでいう「賢明な人」とは、目標を掲げ、その目標をやり切ると周りに宣言し、コミットする人のこと。もしく …

「ありのまま」か「なるがまま」か/ぶれない心を育てる方法

 前回、「悩みを解決したいのなら、悩みから逃げるのではなく、徹底的に悩みぬこう」というエントリを書きましたが、今回は前回と少し視点を変えて悩みについて考えてみたいと思います。  心理学者であるアルフレッド・アドラーは、「 …

「お腹痩せ」には過剰な食事制限や運動など不要/『腹だけ痩せる技術』

 これからダイエットしようと思っているのなら、お腹だけがぽっこりしているかどうか確認してほしい。もし、お腹だけがぽっこりしていて、あとはそれほど太っていないようなら、過剰な食事制限や運動などしなくても簡単に痩せられる可能 …

「悩む必要のない」ことで悩んでいませんか?

 悩みって本当に尽きないですよね。 自分のやりたいことが見つからない 頑張っているのに誰も認めてくれない 同じ失敗を何度も繰り返してしまう  などなど。もし、このような悩みを抱えているようなら、「前提」を疑ったほうが良い …

「本を読む」だけでは結果は出ない/『お金を稼ぐ読書術』

 あなたは、なぜ、読書をするのだろうか。もし、単なる情報収集のために読書をしているようなら、もったいないことをしている。なぜなら、読書は「考える」という行為を通じて、はじめて価値が生み出せるからだ。  そもそも、情報収集 …

「現実を愛せない人」に幸せは訪れない/今よりも幸せになる方法

 私たちが苦しんだり、悩んだりしているのは、現実を受け入れられないときだ。たとえば、結婚相手がイメージしていた人と違っていたとき。真面目で優しい人だと思っていた相手が、実は浮気性で夜遊びがヒドイことに気づいたときなど、私 …