時間が足りないと嘆いていませんか?
私はよく嘆いていましたが、実はその原因のひとつに、片付けが出来ていないことが関係していました。
探し物をする時間が想像以上に大きな損失になっていたんですよね。
4回の中断で1時間がムダになる!?
アメリカのビジネス雑誌「Fastcompany」に掲載された研究によると、
人は一度作業を中断すると、再び同じ作業に戻るのに平均23分15秒かかることがわかりました。
たった4回作業を中断するだけで1時間もムダになってしまうんですよね。
では、どうすればこのムダを減らせるのでしょうか。
他人から声をかけられるなど、外的要因で作業を中断するのは避けようがありませんが、
私たち自身が原因で作業を中断するのは防げるはずです。
その代表的な中断要因が「探し物」。
必要なモノがすぐにみつからなかったら、「モノを探す」といったムダが発生しますよね。このムダを減らすことを目指します。
では、どうすれば「必要なモノがすぐに取り出せる」ようになるのでしょうか。
必要なモノがすぐに取り出せる方法
その方法は次の2ステップです。
- 同じ種類のものは1ヶ所にまとめる
- 出しやすく置く
具体例で説明していきます。
文房具の場合
たとえば、文房具の場合、
まずは、文房具を一箇所に集めて、「書く」「切る」「貼る」「消す」といった動作別に分類します。
エンピツなら「書く」、はさみなら「切る」、のりなら「貼る」、消しゴムなら「消す」というように分類します。
しかし、実際にやってみると、量もバラバラで動作の種類も多く、思うように分類できないかもしれません。
付箋、ホッチキス、クリップはどこに分類するの?…という疑問も湧いてきますよね。
そんなときは、「自分にとっての種類」でまとめます。
たとえば、
「書く(黒)の」量が多いので「書く(黒)」「書く(色、黒以外)」に分けた。
○まとめた:
「切る・消す」と「貼る」の量が少ないのでひとつにまとめた。
○強引にまとめた:
「仮どめする・はさむ」(付箋、ホッチキス、クリップ、ピンセット…)など余ったものを強引にまとめた。
こうして文房具を分けた後は、よく使う順に引き出しの上から配置していきます。
たとえば、「書く」は上の段に、「仮どめする・はさむ」は下の段に…というように、
よく使うものほど取りやすい上の段に置きます。
これでだけでも、文房具を探すムダが大幅に減りますよ。
押し入れの場合
たとえば、押入れの場合。
こちらも、まずは押入れのモノを全部出して一ヶ所に集めるとことから始めましょう。
ただし、押し入れの場合は、「分類」よりも「いかに出しやすく置くべきか」を重点的に考える必要があります。
当たり前のことですが、手前にモノを置く場合と後ろに置く場合とでは、使い勝手が大きく変わるからです。
具体的には、下図のように考えてみます。
②:服を出しやすく入れる(引き出し)
③:服をかけたりする
④:ここを手前と同じように使うことはあきらめる。
⇒普段使わないけれど保存するモノを入れる「倉庫」にする
⑤:季節の家電などを入れておく
あとは、実際にモノを取り出したり、入れたりするときに、
今よりも取り出しやすい置き方はないかな?
と考え、繰り返し改善していくように心がけましょう。
まとめ
今回は、片付けをして時間のムダを減らす方法を紹介してきました。
具体的には、
- 自分にとっての「同じ種類」でいい
- あまり細かく分けなくていい
②出しやすく置く
- 覚えやすい置き方=出しやすい置き方
- よく使うものに思いっきりイイ場所を与える
です。
この片付けが習慣化できれば、探し物による中断が減らせます。
これだけでも、自分の時間が今よりも劇的に増えるはずです。
自分にとって有意義な時間を増やすためにも、ぜひ片付けを習慣化しましょう。
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