小川糸『サーカスの夜に』感想/外見にとらわれていませんか?

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外見にとらわれていませんか?

私は外見よりも内面を重視するタイプですが、そうは言っても外見にとらわれることも多々あります。

見た目で人を判断したり、好きになったり、嫌いになったりすることも、よくあるんですよね。

そんな私に内面で勝負する大切さを教えてくれたのが、小川糸さんの小説『サーカスの夜に』。

今の境遇から抜け出そうとする主人公が、悩みながらも努力し、大勢の人たちに支えられて、自分の居場所を見つけていく物語です。

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小川糸『サーカスの夜に』のあらすじ

成長しても10歳くらいにしか見えない主人公

では、あらすじから。

物語の主人公は13歳の誕生日を迎えた僕。

しかし、僕は持って生まれた深刻な病気が治った副作用で、成長ホルモンの分泌が止まり、10歳くらいにしか見えませんでした。

歳をとっても、これ以上成長することはありません。

しかも両親は、僕の病気が治った途端に離婚し、どちらも僕を引き取ることなく、新しい恋人と他の町に移り住みました。

そんな両親の代わりに僕の面倒を見てくれたのが、血のつながりのないグランマと、彼女の遠い親戚であるおじさんです。

グランマたちは、年金のすべてを食料に変え、僕に食べさせてくれるなど、僕を大切に育ててくれましたが、いつまでも世話になるわけにはいきませんでした。

このままの生活を続ければ、グランマがいなくなったときに生きていけなくなるからです。

そこで僕は、近くの番外地にやってきたレインボーサーカスに入ることを夢見ますが…。

雑用をこなしてサーカス団での居場所をつくろうとする

グランマからサーカス団に入ることを反対されるんですよね。いかがわしい連中の一員になるなんて馬鹿げていると言うのです。

それでも僕は、サーカス団を目指しました。自立してグランマの力になりたかったからです。

しかし、実際にレインボーサーカスを訪れると、流れ者の集まりと言われるだけあって、変わった人たちばかりでした。

空中ブランコを飛ぶペンギンや、ハイヒールで綱渡りをする女装をした男性など、これまで出会ったことのない人たちばかりです。

しかも彼らは、誰もが命綱をつけていませんでした。そのほうが客が入るからだと言います。

そんな彼らをみても、僕はサーカス団に入ることに決めました。両親との数少ない楽しい思い出が詰まったサーカスという場所で働きたいと思っていたからです。

そこで僕は、コックの手伝いをしたり、トイレ掃除をしたり、赤ちゃんのおむつを変えたりして、自分の居場所を作ろうとします。

そして…。

ある人物のおかげで外見よりも大切なものがあることに気づく

努力の甲斐あって僕はサーカス団の人たちに認められるようになりましたが、ある女の子に恋をしたことでコンプレックスが顔を覗かせるようになりました。

背が高くない僕は、嫌われるのが怖かったので、一言も話すことが出来なかったのです。

そのせいで、僕はこれまで以上に「小さい着ぐるみ」を着て生きていくのがつらくなりました。

ところが、あることがきっかけで、女装をして綱渡りをしていた男性の気持ちに気づき、これまでの自分を恥じます。

彼が他の誰にも真似できない綱渡りを披露することで、その問題から自力で抜け出していたことに気づいたんですよね。

そこで僕も…。

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外見にとらわれていませんか?

この続きは実際に読んでもらうとして、小川糸さんの小説『サーカスの夜に』は、外見にとらわれてしまいがちな私に、内面で勝負する大切さを教えてくる物語でした。

もし、私と同じように外見にとらわれてしまうところがある方は、ぜひ読んでみてください。

きっと外見よりも大切なものがあることに気づけますよ。

おすすめ度:3.0

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