町田その子『夜空に浮かぶチョコレートグラミー』はつらい現実とあたたかな恋愛が楽しめる物語

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つらい毎日を過ごしていませんか?

私は最近は安定した毎日を送っていますが、

町田その子さんの小説『チョコレートグラミー』を読んで、どれだけ現実がつらくても、温かな恋愛ができれば乗り越えていけるかもと思えました。

それだけでなく、ラストは驚きが味わえる物語だったんですよね。

おすすめ度:4.5

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こんな人におすすめ

  • 前歯を二本失った主人公の物語を読んでみたい人
  • つらい現実とあたたかな恋愛が楽しめる短編集に興味がある人
  • ラストに驚きが味わえる物語が好きな人
  • 町田その子さんの小説が好きな人
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あらすじ:前歯を二本失った主人公の物語

物語の主人公は、啓太と二人で大きなみたらし団子を食べにきた幸喜子。

彼女は高校生のときに幼馴染のりゅうちゃんが喧嘩相手を殺しそうになったので、止めに入ったところ、殴られて前歯を二本失いました。

そんな歯で大きなみたらし団子にかぶりついたせいで、差し歯が二本とも取れたので、その姿を啓太に見せて笑いに変えました。

とはいえ、幸喜子は今でもりゅうちゃんのことを想っていましたが、

彼は前歯を折ってからは彼女を遠ざけ、しばらく経つと遠く離れた場所で暮らすようになります。

だからこそ、幸喜子は啓太と二人で暮らしていたわけですが、そこにりゅうちゃんが現れて…。

という物語が楽しめる小説です。

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感想①:つらい現実とあたたかな恋愛が楽しめる短編集

この小説では、あらすじで紹介した物語を含めて、5つの短編が楽しめます。

それぞれ簡単に紹介していくと、

  • おばあちゃん子だった近松晴子が夏休みに入る少し前に突然孵化して、高慢ちきな同級生・田岡の心をバキッと折る物語
  • 女装をするようになった芙美のもとに、会社員のときに惚れていた女性・環がやってきて、妊娠したので面倒を見て欲しいと言い出す物語
  • 父のことでトラウマを抱えていた唯子が重機を運転する宇崎くんと出会い、新たな世界に一歩踏み出そうとする物語
  • 子供が4回流れたことで夫から暴力を受けていた桜子が、人生が落ちるときに必ずある男性と出会う物語

どの短編もつらい現実とあたたかな恋愛が楽しめる物語が描かれているんですよね。

西條奈加さんの小説『心淋し川』では、どん詰まりでも懸命に生きる人たちの姿に感動する短編が楽しめましたが、

西條奈加『心淋し川』はどん詰まりでも懸命に生きる人たちの姿に感動する物語
どん詰まりでも懸命に生きていますか? 私は諦めが悪い性格なので、どん詰まりでも粘り強く行動して乗り越えてきましたが、 西條奈加さんの小説『心淋し川』を読んで、どん詰まりでも懸命に生きる人たちの姿に感動しました。 どれだけど...

この物語では、あたたかな出会いをきっかけにつらい現実が変わっていく短編が描かれていたので、感動しました。

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感想②:他人を見下す人たちのバカさが浮き彫りになる

この小説では、どの短編にも他人を見下す人たちが登場します。

おばあちゃん子だった近松晴子が夏休みに入る少し前に突然孵化して、高慢ちきな同級生・田岡の心をバキッと折る物語では、

多くのクラスメイトが中学生になっても祖母の烈子さんに毎日学校まで歩いて送り迎えをしてもらう晴子をバカにしていました。

しかし、烈子さんが晴子を甘やかせていたのは、ある理由があったからでした。

子供が4回流れたことで夫から暴力を受けていた桜子が、人生が落ちるときに必ずある男性と出会う物語もそうです。

桜子は、夫との間にできた子を4回流していましたが、

そのせいで夫からお前は欠陥品だと言われ、よくも俺の子を殺したなと言って罵られ、怒鳴りつけられ、拳を振われるようになりました。

その夫は、中学校の先生で生活指導の主任でもありましたが、妻にやっていることは幼い子供でもダメだとわかるクズでした。

伊坂幸太郎さんの小説『マリアビートル』では、大人をバカにする中学生の物語が描かれていましたが、

伊坂幸太郎『マリアビートル』感想/大人をバカにする中学生への正しい対処法
ムカつく中学生っていますよね。 大したことも出来ないくせに、大人をバカにしたり、見下したり、暴言を吐いたり…。 そんな生意気な中学生には、どのように対処すればいいのでしょうか。 もちろん、痛い目に合わせるしかありませんよね...

この小説でも、他人を見下す人たちのバカさが浮き彫りになる物語が描かれていました。

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感想③:ラストに驚きが味わえる

さて、この小説では、どの物語でもラストに驚きが味わえます。

あらすじで紹介した物語でも、りゅうちゃんと幸喜子、啓太の関係に驚かされます。

女装をするようになった芙美のもとに、会社員のときに惚れていた女性・環がやってきて、妊娠したので面倒を見て欲しいと言い出す物語でも、

芙美がわがままな環を受け入れた理由が最後に明かされるのですが、想像を上回る展開に驚きました。

東野圭吾さんの小説『嘘をもうひとつだけ』でも、驚きのある短編が楽しめましたが、

東野圭吾『嘘をもうひとつだけ』は嘘を積み重ねた人たちの末路がわかるミステリー小説
嘘をついてまで守りたい名誉やプライドはありますか? 私にはありませんが、東野圭吾さんの小説『嘘をもうひとつだけ』に登場する人たちは違いました。 大切なものを守るために人生をかけた嘘をつくんですよね。 おすすめ度: こ...

この小説では、驚きを期待していなかっただけに、より一層驚かされました。

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まとめ

今回は、町田その子さんの小説『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』のあらすじと感想を紹介してきました。

つらい現実とあたたかな恋愛が描かれた物語が楽しめるので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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