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 少し前にイクメンという言葉が流行りました。

 その影響もあって、今では多くの父親が育児参加するようになりましたが、なぜか父親としてではなく、二人目の母親のように振る舞おうとする人がいます。

 しかし、父親には父親の役割というものがあるんですよね。

 感情的にならずに論理的に話す

 あくまでも統計的な話ですが、女性はどちらかといえば感情的になりやすい傾向があります。

 たとえば、子どもが片づけをしなかった場合、

「いつになったら、片づけるの!今すぐ片づけなさい!」
「そういえば、昨日も片づけてなかったよね?何回おなじことを言わせるの!」
「あー、トランプがなくなってる!枚数を数えてから片づけなさいって言ったよね?いつになったらできるようになるの!」

 なんて、過去の失敗まで持ち出してきて、どんどんヒートアップしていきます。

 しかし、子どもは毎日のように、この「怒り」に接しているので、だんだん慣れてしまうんですよね。そのため、何度叱っても言うことを聞きません。

 その結果、お母さんがますますヒートアップしていく…という悪循環に陥ってしまいがちです。

 このとき、「あなたもちゃんと叱ってよ!」と父親にまで火の粉が飛び掛かってくることがありますが、言われたとおりに行動してはダメ。父親までこのような叱り方をすれば、子供を追い詰めてしまったり、親の意見にすべて反発する、あるいはすべて従うようになるからです。

 そこで私たち父親がやるべきことは、できるだけ叱らないこと、叱る場合でも、できるだけ冷静に論理的に叱ることです。

 父親は最後の切り札的存在として「ドン」と構えておくことが大切なんですね。

 子どもから一歩離れて大局を見る

 子供にとってお母さんはとても近い存在ですよね。一日の大半を子供のことを考えて過ごしているお母さんも多いでしょう。

 これは父親には絶対にマネできないことですが、その反面、お母さんは小さなことでも大げさに捉えてしまいがちです。

 たとえば、子供に少し熱が出ただけでも大騒ぎをしたり、テストの点が悪かったり、喧嘩をしたりすれば、ものすごく心配したりします。

 そんなとき、父親まで同じように騒いでは子供たちが不安になってしまいますよね。

 だからこそ、父親には「風邪くらい大丈夫」「テストの点数が悪くても人生にはほとんど影響ない」「ちょっとくらいの喧嘩は必要だ」と言える落ち着きが必要です。

 また、子供との距離間が近すぎるお母さんは、自分の夢を子供に押し付けることがあります。

「(私は)ピアノを途中でやめて後悔しているから、子どもには続けさせたい」
「(私は)中高一貫教育の学校に行ってよかったので、子どもにも中学受験をさせたい」

 などなど。もちろん、「私は」が入っている時点で、子供にとっては迷惑な話なのですが、距離間が近いからこそ、そんな風に思ってしまうのです。

 そんなときは、父親の出番です。母親が自分の意見を一方的に押し付けたり、母子で意見が食い違ったりしたときは、子どもの望みを聞きながらも、将来を見越したアドバイスをすることが求められます。

 母親の「近さ」と父親の「遠さ」でバランスよくコミュニケーションがとれれば、子供は親と適切な距離間がとれるようになるので、伸び伸びと育っていけます。

 父親は母親とは違う存在になる

 ここまでの内容をまとめると、

①父親は、母親のように口うるさくしない。叱るときは、冷静に論理的に。
②父親は、母親のように子供に寄り添うのではなく、一歩離れて大局観をみる。問題が起きてもあわてない、親の意見通りに行動しなくても将来を見据えたアドバイスをする。

 など、父親は母親とは違う存在であることが役割だとわかります。父親と母親が違う価値観を持っているとわかれば、子供も自分らしさを発揮しやすくなりますよね。

 もちろん、今回紹介した役割が正反対でも問題ありません。とにかく、母親は二人もいりません。父親にしかできない役割を果たしていきましょう。

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