webstation plus

father_01

 最近、「イクメン」という言葉が一般的になったせいか、私にも「イクメンになったほうがいいんじゃない?」と言ってくる人がいます。そういう人には、こう返すようにしているんですよね。

「私はもうすでにイクメンですから!残念!!」

 …。えーっと、「イクメン」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?母親と同じように、家事・育児をしている男性の姿を思い浮かべていませんか?

 もし、そうだとしたら残念で仕方ありません。これほど多様性が叫ばれている時代に、「なぜ家の中に母親が二人も必要なんですか?」ってツッコミたくなるからです。母親には母親の、父親には父親の役割ってものがあります。

 では、父親の役割とは何でしょうか。子どもとの接し方に絞って三つの視点から考えてみましょう。

 1. 感情的にならずに論理的に話す

 女性って、どちからといえば感情的ですよね。もちろん、なかには論理的な女性もおられますが、私が見てきた限りでは、ほとんどの女性が感情的です。

 たとえば、子どもが片付けをしなかった場合、一度怒りはじめるとなかなかおさまらなくないですか?

「いつになったら、片付けるの?今すぐ片付けなさい!」
「そういえば、昨日も片付けてなかったよね?何回おなじことを言わせるの!」
「あー、トランプが足りないやんか!ちゃんと枚数を数えてから片付けなさいって言ったよね?いつになったらできるようになるの!?」

 と、過去の失敗まで持ち出してきて、どんどんヒートアップしていきます。だけど、子どもは毎日のように「この怒り」に接しているので、だんだん慣れていくんですよね。だから、言うことを聞かなくなる。その結果、お母さんの怒りはますますヒートアップしていきます。

 そんなとき、「あなたもちゃんと叱ってよ!」とこちらにまで火の粉が飛び掛ってくることがありますが、これに従っているようではいけません。お父さんまでこのような叱り方をしていては、子どもを追い詰めてしまったり、親の言うことをまったく聞かない子どもに育ってしまうからです。

 だからこそ、父親はなかなか叱らない。叱るときも、できるだけ冷静に論理的に。そうすれば、叱ったときには絶大な効果を発揮します。最後の切り札として振舞わなければいけないんです。お母さんと同じように叱っているようではダメですよ。

 2. 子どもから一歩離れて大局を見る

 母親って24時間、子どものことを考え続けていますよね。父親にはマネできない本当にスゴイことです。心から尊敬します。しかし、その反面、小さなことでも大げさに捉えがちなんですよね。

 たとえば、子どもが風邪をひいただけでも大騒ぎ。テストの点数が一回悪かっただけでも、ものすごく心配します。まるで子どもの人生が積んでしまったかのような騒ぎっぷりです。

 そんなとき、父親まで同じように騒いでいては家族全員が不安になってしまいますよね。だからこそ、父親は「風邪くらい大丈夫」「テストの点数が一回悪かったからといって、人生にはほとんど影響ないよ。次は頑張ろう!」と言える落ち着きが必要なんですが…。こんな態度でいると「あなたは何もわかっていない!」と怒られてしまうんですよね。

 それだけ、母親は子どもに寄り添っているとも言えます。子どもが苦しんでいたり、悩んでいたら、「自分が代われればいいのに」とまるで自分のことのように考えます。しかし、この考えが行き過ぎると、自分の昔の夢を子どもに押し付けることにもなりかねません。

「(私は)ピアノを途中でやめて後悔しているから、子どもには続けさせたい」
「(私は)中高一貫教育の学校に行ってよかったので、子どもにも中学受験をさせたい」などなど。

 「私」が入っている時点で、子どもにとっては迷惑な話です。当たり前のことですが、親と子どもは別の人格です。親が望んでいるからといって、子どもがそれを望んでいるとは限りません。

 だからこそ、父親は子どもとの距離を「一歩を置く」必要があるんですよね。問題が起きてもあわてない。母子で意見が食い違ったときには、子どもの望みを聞きながらも、将来を見越したアドバイスをする。お父さんまで、自分の夢を子どもに押し付けているようでは、子どもは家にいるのが息苦しくなってしまいますからね。

 というわけで、母親と同じように子どもに寄り添うのではなく、父親は一歩距離を置き、大局観をもって子どもと接する必要があるのです。

 3. 言葉の重みを感じさせる

 ここまでの内容をまとめると:

①父親は、母親のように口うるさくしない。叱るときは、冷静に論理的に。
②子どもに寄り添うよりも、一歩距離をとって子どもと接する。具体的には、問題が起きてもあわてない。親の思い通りにならなくても、子どもの意見を聞きながら「大局観をもって(将来を見越した)アドバイス」をする。

 ということです。すなわち、父親が発した一言には「重みがある」。そんな感情を子どもに抱かせる必要があるんですね。そのためには、普段から母親のようにあれこれ世話を焼いてはいけません。どっしり構えておく必要があります。

 父親は天邪鬼であれ!

 というわけで、父親の役割とは「母親とは違う存在でいること」です。

 たとえば、子どもと遊ぶとき、お母さんが家のなかで積み木やぬりえをしていたら、お父さんは対極のことをしたほうがいい。外に出てキャッチボールをしたり、砂場で遊んだり、虫を捕まえたり。そうやって、両親でまったく違う遊びを体感させるからこそ、子どもは多様な価値観に触れることができるのです。

 ところが、「イクメン」という言葉に付きまとうイメージは、「お母さんと同じように家事・育児をする夫」ですよね。もちろん、共働きの家庭も増えていますし、家事や育児を分担する必要も出てくるでしょう。夫婦がお互いに「公平感」が持てるように、仕事や家事・育児を分担するのは当然です。

 しかし、だからといって「お母さんと同じように家事・育児をする夫」になってはいけません。家の中にお母さんは二人もいらないのです。

 つまり、「イクメン」とは、単に家事や育児をサポートする男性のことではなく、お父さんとしての役割を果たす男性のことなんですよね。母親とは違う存在のことです。すなわち、「父親は天邪鬼であれ!」ってことです。

 関連記事

漫画『アオアシ』 × 『子育て』

 2017年マンガ大賞第4位の『アオアシ』。友人からも「面白い!」と聞いていたのですが読みそびれていました。  実際に読んでみた感想は「想像していたよりも面白い!」。子育てにも応用できそうな内容が盛りだくさんです。もっと …

子どもの能力は無限大!小学生からの天才の育て方

 子どもの「能力」を制限していませんか?  私は「そんなことは絶対にしていない!」と思っていましたが、本『今すぐ実践!小学生からの天才の育て方』を読んで反省するようになりました。子どもは私の想像以上に、成長していけるんで …

なぜ、高額課金をしてしまうのか/子どもにお金の教育をしよう

 未成年者によるオンラインゲームへの高額課金が社会問題になっています。私の子どもたちは、幼稚園児と未就学児なのでまだ心配しなくてもいいのですが、小学校・中学校・高校へと進学するにつれて気にしなくてはいけない話題になるので …

子どもの成長を妨げていない?/子離れできない毒親の特徴

 今から一年ほど前。テレビで「世界卓球2015」が放送されていました。私はこの放送をみて、心が震えたことを今でも思い出します。14歳の伊藤美誠、15歳の平野美宇が世界の競合相手に堂々と闘っていたからです。これほどの「若さ …

「叱る」よりも「励ます」/言うことを聞かない子どもへの対処法

 子どもが言うことを聞かないとき、すぐに「叱って」いないだろうか。「片づけなさい」「宿題をしなさい」「早くご飯を食べなさい」などなど。しかし、独立行政法人青少年教育振興機構の調査によると、実は叱るだけムダだということがわ …

「よい子」ではなく「問題児」に育てよう/個性を伸ばす子育て法

 子どもへの最高の褒め言葉とは何でしょうか。  私は「よい子」や「賢い子」、「聞き分けのいい子」だと思っていたのですが――名作童話『ぐりとぐら』の作者である中川李枝子さんは、そうではないといいます。「子どもらしい子ども」 …

片付けられない子どもは幸せになれない/今すぐできる片付け術

 あなたのお子さんは「片付け」ができていますか?私の息子と娘は誰に似たのか…まったく片付けをしませんでした。面白いくらいに、いつも床の上に何かが転がっていました。鉛筆やトミカ、ハサミやご飯粒にいたるまで、幅広いモノが転が …

【5歳の子どもと家遊び】考える力を育てるカードゲーム『UNO』

 今日でGWも残すところ後2日。今回のGWは私にしては珍しく外出しまくっていたので、家で遊ぶことにしました。  とはいえ、せっかくのGWなので、「普段とは違うことがしたい!」と思い、トランプにはまっている息子(5歳)のた …

息子が5回目の誕生日を迎えた日に思うこと/教育とは共育かも

 今日は息子の5回目の誕生日。というわけで、以前にも行ったことがあるお店『タンタシオン・ダンジュ』さんでお祝いをしました。ここのお店はパンが美味しくて最高です。今日は念願のワッフルが食べられたので大満足!!  で、せっか …

「6歳までの子育て」でいちばん大切なこと

 「0~6歳までの子育て」でいちばん大切なことは何だと思いますか?  『子育ての教科書』には、「親自身が安定した気持ちで、一貫した愛情を子どもに注ぎ続けること」だと書かれています。  親自身がいつも「ラブ」&「ハッピー」 …