『千と千尋の神隠し』は今どきの少女が仕事を通じて成長していく姿にグッとくる映画

おすすめ映画

仕事を通じて成長していますか?

私は大人になった今でも、仕事で成長しているつもりですが、映画『千と千尋の神隠し』を観て、

「人ってどんな境遇になっても仕事を通じて強くたくましく成長していけるんだな」

と前向きな気持ちになりました。

それだけでなく、ひとつひとつのシーンに驚くような意味が隠されているので、何度観ても楽しめる映画です。

おすすめ度:5.0

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八百万の神が住む世界に紛れ込んだ少女の成長物語

10歳の千尋は、両親と共に新しい土地に引っ越してきましたが、友達と離れるのが嫌だといってグズっていました。

ところが、新しい家に行く途中で見つけた森の中にあるトンネルに入ったところ…。

突然、誰もいないのに美味しそうな料理が並んでいるお店が現れます。

しかも、その料理を食べた千尋の両親は、豚にされてしまいました。

実は、そこは八百万の神たちが住む世界で、人間が入ってはいけない場所だったのです。

その罰として千尋も消されそうになりますが、ハクと名乗る少年が助けてくれます。

ハクは、「油屋」という銭湯で仕事をもらえと千尋に言いました。仕事がないと湯婆婆という怖ろしい魔女に動物にされるというのです。

そこで千尋は、仕事をもらおうと湯婆婆のもとに行ったところ、千尋という名前を奪われて千という名で働くことになります。

そんな千に与えられた仕事は、汚れたお風呂の掃除と悪臭を放つお客様の相手でした。

しかし、誰もが嫌がる仕事でも一生懸命に取り組んだ千は、お客様から不思議な団子をもらったり、金を出してもらったりします。

一方のハクは、湯婆婆に言われて、彼女の双子の姉である銭婆から魔女の契約印を盗み、追い詰められていました。

千が持っていた団子を食べることで一命は取り止めましたが、千はハクが盗んだハンコを銭婆の元に返しに行こうとします。

ところが、その頃。油屋では、千が招き入れたカオナシという化け物が千欲しさに従業員を飲み込み、暴れまわっていました。

千は、ハクを助け出し、カオナシを止めることが出来るのか!?という千尋の成長物語が楽しめる映画です。

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ひとつひとつのシーンに驚くような意味が隠されている!?

ストーリーを追いかけるだけでも面白い映画ですが、ひとつひとつのシーンに隠された意味を考えると、より一層面白くなります。

たとえば、千尋の両親は神様の食べ物に手を出したので豚にされてしまいましたが、千尋は手をつけませんでした。

これはバブル世代を生きた、物欲にまみれた千尋の両親と、今を生きる千尋を対比して描いているように思います。

今でもバブル期を生きた人たちのなかには物欲にまみれている人がいますが、その人たちの行末は豚のようなものだと言われているように思うんですよね。

また、千尋が働くことになった「油屋」は、風俗店がモチーフになっていると言われています。

湯婆婆が千たち労働者を搾取してお金を稼ぐ、まるで今の日本の社会そのものを表現しているように思います。

そもそも、千尋のような少女が労働を強いられるのも驚きですが、昔の日本や世界に目を向けるとそういった子供たちが大勢います。

一方で、仕事をしないと動物にされるという設定は、仕事をしない人間は動物と変わらないと言われているようにも思います。

他にも、名前を奪うことで相手を支配する湯婆婆の姿を通して言葉の大切さが描かれていたり、

銭婆に会いにいくために千尋が片道電車に乗るシーンでは、その電車が来た道に戻れないことから、まるで時間の流れを描いているように感じられ、

さらにその電車に乗っている乗客たちが半透明なのは、自分の意思で行き先を決めることが出来ず、流れに身を任せている人たちが大勢いることを描いているように思えます。

このように、ひとつひとつのシーンに驚くような意味が隠されているので、何度観ても楽しめる映画です。

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カオナシは現代の若者を表現している!?

この映画には多くの神が登場しますが、圧倒的な存在感を示すのがカオナシです。

カオナシは、自分ひとりでは何も話すことができませんが、他の誰かを飲み込むことで、その人の言葉で話せるようになります。

まるで他人の言葉を、自分で考えた言葉のように語る現代の若者と同じですよね。

他にも、普段は大人しそうにしているのに、少しでも嫌なことがあると暴力的になったり、力を手に入れると急に偉そうに振る舞ったり、

そのくせ、他人に嫌われたくないので、お金など相手が欲しいものを渡して自分を認めてもらおうとしたりと、精神的な幼さが描かれています。

そんなカオナシを救おうと、千尋が苦い薬を飲ませるシーンがあるのですが、「オレにこんなものを飲ませやがって」と逆ギレする姿が現代の若者と重なります。

このように精神的に未熟なカオナシを登場させることで、現代の若者の闇を浮き彫りにしているように思える映画です。

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最後に

『千と千尋の神隠し』は今どきの少女・千尋が仕事を通して成長していく姿にグッとくる映画です。

もちろん、それだけでなく、ひとつひとつのシーンに驚くような意味が隠されていたり、カオナシを通して現代に生きる若者の闇が描かれていたりするので、何度観ても楽しめます。

気になった方は、ぜひ観てください。

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