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 「やりがいのある仕事がしたい」と考えている人は多いのではないでしょうか。私もそのひとりでした。しかし、やりがいのある仕事に就けたからといって、幸せを感じられるとは限りません。なぜなら、やりがいのある仕事に就くと、常に厳しい環境にさらされる可能性が高くなるからです。

 仕事には大きく2種類あるといわれています。それは:

  1. 他人がやりたくないことをする
  2. 他人にできないことをする

 「他人がやりたくないことをする」とは、たとえば風俗で働くこと。最近では、不倫や浮気をしている女性が3人に1人というデータもあるそうですが、だからといって風俗で働きたいと思う女性は少ないでしょう。お金と引き換えに小汚いジジィに抱かれるなんて考えただけで吐き気がします(←偏見)。

 もちろん、風俗は極端な例だとしても、「他人がやりたくないこと」を仕事にしている人は大勢います。なぜなら、もうひとつの方法である「他人にできないことをする」のは難しいからです。

 もし、あなたがサラリーマンとして働いているのなら、周りを見渡してみてください。「他人にできないことをしている人」は、ほとんど見つからないと思います。大勢の人たちは、明日辞めても「代わりがきく仕事」をしているはずです。

 だからといって、未来に絶望して「やりがいのある仕事」を求めて転職すればどうなるのでしょうか。よほどの覚悟と自信がなければ、精神的にツライ思いをすることになるでしょう。

 たとえば、小説『ルーズヴェルト・ゲーム』に描かれている職業野球人たちも、「やりがいのある仕事」に就く代わりに、厳しい現実にさらされていました。

 彼らの多くは会社から野球採用されています。だから野球は上手い。なかには、プロ野球を目指している選手までいます。簡単には代わりがきかない、やりがいのある仕事をしている人たちです。

 しかし、野球が上手いからといって生き残れるとは限りません。大切なものがかかった試合、プレッシャーのかかるここ一番で、実績が出せる精神力と運――これらを兼ね備えた選手だけがスタメンになれるからです。

 もちろん、スタメンになれたからといって、安心できるわけではありません。怪我をしたら選手生命は絶たれます。会社の業績が悪くなれば、野球部自体が廃部に追い込まれるかもしれません。廃部になれば、職業を奪われるのに等しい。つまり、彼らは「人生をかけた野球」を毎日しているのです。

 さて、あなたが「やりがいのある仕事がしたい」と思っているのであれば、彼ら職業野球人たちと同じように、人生をかける覚悟がないと痛い目をみることになるでしょう。なぜなら、多くの人たちも「やりがいのある仕事」を望んでいるからです。

 だから、もし、その覚悟がないようであれば、今、目の前にある仕事を好きになってみてはどうでしょうか。たとえ興味がなかったとしても、全力で取り組んでみる。そうすれば、その仕事が好きになれるかもしれないし、あるいは、その頑張りが「やりがいのある仕事」まで導いてくれるかもしれません。

 とにかく、「やりがいのある仕事」に憧れだけを抱いて行動してしまうと、痛い目をみることになるでしょう。もちろん、それはそれでいい経験なのでしょうが――、まずは目の前にある仕事に全力で取り組むことをオススメします。

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