青山美智子『猫のお告げは樹の下で』は多くの悩みは少し視点を変えるだけで解決していくことがわかる物語

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悩みを抱えていませんか?

私はそれなりに悩みを抱えていますが、

青山美智子さんの小説『猫のお告げは樹の下で』を読んで、多くの悩みは少し視点を変えるだけで解決していくことがわかりました。

悩みが解決しないのは、強い思い込みに原因があるんですよね。

おすすめ度:4.0

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こんな人におすすめ

  • さまざまな悩みを抱える人たちが登場する物語に興味がある人
  • 思い込みが幸せの道を閉ざす理由を知りたい人
  • 視点を変えれば世界が変わることがわかる物語を読んでみたい人
  • 青山美智子さんの小説が好きな人
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あらすじ:好きな人に振られた主人公の物語

物語の主人公は、美容学校を卒業してサロンに勤める21歳のミハル。

彼女は同じサロンで働く副店長の佐久間さんのことが好きになり、「飲みに行きませんか?」と誘ったところ、みんなで行こうと返されました。

その飲み会の席で、佐久間さんは年明けに結婚することを発表します。

こうして佐久間さんに振られたミハルは、中学・高校と陸上部だったこともあり、走って忘れようとしますが、どれだけ走っても忘れられませんでした。

それでも忘れたくて遠くまで走ったミハルは、年季の入ったアパートとビルの間にあった神社に立ち寄ったところ…。

という物語が楽しめる小説です。

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感想①:さまざまな悩みを抱える人たちに共感

この小説では、あらすじで紹介した物語を含めて、8つの短編が楽しめます。

あらすじで紹介した物語とエピローグを除いて簡単に紹介していくと、

  • 中学生の娘がいる耕助が、娘の言うことを何でも否定する物語
  • 両親に言われた通りに生きてきた田島慎が、就職活動がうまくいかず、バイト先の先輩がロックバンドとしてメジャーデビューすることに嫉妬する物語
  • プラモデル一筋で生きてきた哲が、妻から離婚を言い渡され、一緒に暮らす息子の妻から偉そうに言われ、孫にも懐いてもらえない物語
  • 田舎から引っ越してきた深見和也が、転校した小学校で意地悪な先生や生徒たちに囲まれて嫌気がさす物語
  • 漫画家を目指していた千咲が、結婚して子供も生まれたので、漫画家になる夢を諦めようとするも、どうしても諦められない物語
  • 占い師の彗星ジュリアが、有名になるほどネット上で暴言を吐く人たちが溢れ、傷つく物語

このように、さまざまな悩みを抱える主人公の物語が描かれているんですよね。

西加奈子さんの小説『おまじない』では、さまざまな悩みを抱える女性の物語が描かれていましたが、

西加奈子『おまじない』は自分の弱さに嫌気がさしたときに読んで欲しい物語
自分に自信を持っていますか? 私は自信を持ったり、失ったりと不安定な生き方をしているように思いますが、 西加奈子さんの小説『おまじない』を読んで、自信を持って大丈夫だよと励まされました。 「弱くても大丈夫だよ」と繰り返し励...

この小説では、さまざまな年代の男女が抱える身近な悩みが描かれていたので、共感できました。

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感想②:思い込みが幸せの道を閉ざす

では、なぜ彼らは悩みを抱えていたのでしょうか。

それは、強い思い込みがあったからです。

漫画家を目指していた千咲は、今さら漫画家にはなれない、夫が協力してくれない、子供もいるので時間もない、

ママ友からは歳上なのでオバサン臭いと思われているなど、強い思い込みを持っていました。

両親から言われた通りに生きてきた田島慎もそうです。

彼はバイト先の先輩である竜三さんからメジャーデビューできるかもしれないと聞くと、

「自分にしかできないことがあっていいですね」と怒った口調で言いました。

すると竜三さんは、お金がないから大学に行きたくても行けなかったと言い、だから必死になってバンドを続けてきたと言うんですよね。

今村夏子さんの小説『父と私の桜尾通り商店街』では、思い込みの激しい人たちの恐ろしさと滑稽さがわかる物語が描かれていましたが、

今村夏子『父と私の桜尾通り商店街』は思い込みの激しい人たちの恐ろしさと滑稽さがわかる物語
思い込みが激しい…なんてことありませんか? 私は思い込みが激しくならないように、普段から賛成意見と反対意見の両方に目を通すようにしていますが、 今村夏子さんの小説『父と私の桜尾通り商店街』を読んで、今後も出来るだけ思い込みに囚わ...

この小説では、悩みを抱えてしまうのは、強い思い込みがあるからだとわかる物語が描かれていました。

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感想③:視点を変えれば世界が変わる

さて、この小説では「視点を変えれば世界が変わる」をテーマに描かれているように思います。

悩みを抱えていた主人公たちは、年季の入ったアパートとビルの間にあった神社に立ち寄ったところ、こちらを見て笑いかけてくる猫と出会いました。

しかも、その猫は、彼らの悩みを聞くと、突然樹のまわりを走り出し、裏に「ニシムキ」といった文字が書かれている葉を落とします。

宮司によると、猫はミクジという名で、落としてきた葉はお告げでした。

こうして悩みを抱えていた彼らは、猫のお告げをきっかけに変わっていくわけですが、

それは、占い師の彗星ジュリアが言うように、「うまくいかない」のではなく、「うまくいかないと思っている」ことに問題があったからなんですよね。

伊坂幸太郎さんの絵本『クリスマスを探偵と』では、視点を変えれば世界はガラリと変わることがわかる物語が楽しめましたが、

伊坂幸太郎『クリスマスを探偵と』は視点を変えれば世界はガラリと変わることがわかる絵本
ひとつの視点に囚われて生きていませんか? 私は少し頑固なところがあるので、どうしてもひとつの視点に囚われてしまいがちですが、 伊坂幸太郎さんの絵本『クリスマスを探偵と』を読んで、視点を変えれば世界はガラリと変わることがわかりまし...

この小説でも、少し視点を変えるだけで毎日を今よりも楽しくできるかもと思える物語が楽しめました。

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まとめ

今回は、青山美智子さんの小説『猫のお告げは樹の下で』のあらすじと感想を紹介してきました。

多くの悩みは少し視点を変えるだけで解決していくことがわかる物語なので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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