米澤穂信『いまさら翼と言われても』感想/良い人との出会いがその後の人生を大きく変える

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 人に恵まれていますか?

 私は人に恵まれてきたおかげで今の自分がありますが、米澤穂信さんの小説『いまさら翼と言われても』を読んで、良い人に巡り合えるかどうかでその後の人生が大きく変わることに気づきました。

 どれだけ善意で行動しても、良い人に恵まれなければ、バカにされて、つけ込まれて、利用されて終わってしまうんですよね。




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 摩耶花に嫌われていた奉太郎がヒーローだった!?

 では、あらすじから。

 物語は古典部に所属する伊原摩耶花が、中学時代の同級生に出会ったところから始まります。

 摩耶花は彼女に折木奉太郎と同じ部活に入っていると言うと、「最悪じゃん、追い出さなきゃ」といわれました。

 それは卒業制作で作った大きな鏡のフレームに関係していました。

 当時、卒業生全員で分担してデザイン通りにフレームを彫っていたのですが、奉太郎だけがデザインを無視して手を抜いた彫り方をしたのです。

 このことを知ったデザイン担当者の鷹栖がキレて泣き叫んだので、奉太郎は多くの同級生から嫌われるようになったんですよね。

 摩耶花もこのことがキッカケで奉太郎のことを嫌うようになりましたが、古典部で奉太郎と一緒に行動するようになって、違和感を覚えました。

 奉太郎はどれだけ面倒でもやるべきことはきっちりやる人間だったからです。

 そこで、中学時代に奉太郎と同じ班だった麻美に理由を尋ねたところ、奉太郎が呪いを解いてくれたヒーローだと言われます。

 それだけでなく、「折木君を恨むなんて最低ね」と言われるんですよね。その理由は…。

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 良い人との出会いが人生を大きく変える!?

 この続きは実際に本書を読んでもらうとして、米澤穂信さんの小説『いまさら翼と言われても』は全6編で構成されている短編集ですが、

 その多くが良い人との出会いがその後の人生を大きく変えることを描いています。

 ここで他の5編について簡単に紹介しておくと、

・不正選挙で犯人にされた後輩を救おうと里志が奉太郎に相談を持ちかける
・中学時代の小木先生がヘリコプターが好きだと嘘をついた謎に迫る
・漫研での派閥争いに巻き込まれた摩耶花のネタ帳を盗んだ犯人は誰?
・奉太郎が省エネ主義を言い出した理由とは!?
・なぜえるは合唱祭に参加したくなかったのか?

 です。なかでも最後の2編は奉太郎とえるが出会ったことで、お互いのツライ思いが癒されていく物語なんですよね。

 そんな物語を読んでいると…。

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 相手にとっての良い人になろう

 良い人に巡り会いたいと思えるだけでなく、自分も相手にとっての良い人であろうと思えてきます。

 というわけで、米澤穂信さんの小説『いまさら翼と言われても』は良い人との出会いが人生を大きく変えることがわかる物語ですが、

 それだけでなく、誰も死なない青春ミステリーとしても、古典部シリーズの続編としても楽しめるので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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