「ブログを書こう!」と決意しても、思うような文章が書けずに挫折した人は多いはず。
そんな人におすすめなのが、本『マジ文章書けないんだけど』。文章の基本中の基本から、人に読んでもらえる文章が書けるようになるまでの道のりが示されています。これであなたもブロガーの仲間入り!?
今回は本書から今すぐ取り入れたい5つの文章術を紹介します。
一つの文は一つの要素で書く
まずは次の例文を読んでください。
このモデルは背が高くて脚が長くてスタイルがいいので顔が小さく、どんな服でもよく似合うモデルだ。
わかりにくい文章ですよね。そこで、一つの文には一つの要素になるよう修正します。
具体的には、なぜスタイルがいいのかを一つの文にします。「顔が小さい」というのは背の高さとは直接関係がないので別の文に分けましょう。そうすると、
このモデルは背が高く脚が長いのでスタイルがいい。加えて顔も小さいので、どんな服でもよく似合う。
このように一つの文には一つの要素だけで書くことが、わかりやすい文章を書くコツなんですね。
過去の出来事にも現在形をうまく取り入れる
次の例文を読んでください。すべて過去形で書かれています。
新緑の季節、軽井沢に出かけた。駅前のアウトレットをブラブラと歩きながらお買い得の洋服がないか探した。芝生の広場が広がり、それを囲むように並んだアウトレットは、歩いているだけでも楽しかった。その後、旧軽井沢銀座まで歩いた。お昼ご飯は、予約していたイタリアンレストランでイチジクのピザを食べた。
なんだか客観的な感じがしますよね。映画をスクリーンに映して、それを見ているような感覚。
そこで、現在形を織り交ぜてライブ感を出していきます。具体的には、回想シーンと感想以外を現在形で書き直します。
新緑の季節、軽井沢に出かけた。駅前のアウトレットをブラブラと歩きながらお買い得の洋服がないか探す。芝生の広場が広がり、それを囲むように並んだアウトレットは、歩いているだけでも楽しい。その後、旧軽井沢銀座まで歩く。お昼ご飯は、予約していたイタリアンレストランでイチジクのピザを食べた。
現在形をうまく取り入れると、文章に臨場感が生まれますね。
結論から先に書く
次の例文を読んでください。
山といえば、小学生のころ遠足で登った高尾山が思い出される。春山の一番の記憶は、花がたくさん咲いていたことだ。リュックサックが重くて、泣きながら歩いた思い出も今となってはいい思い出だ。
なんだか幼稚な感じがしませんか。それは結論(いちばん伝えたいこと)から書き始めていないから。最後まで読まないと何が言いたい文章なのかよくわかりません。
そこで結論から書くよう修正します。
春の遠足で登った高尾山には、たくさんの花が咲いていた。リュックサックが重くて泣きながら歩いた。懐かしい小学生時代の思い出だ。
この方が読みやすいですよね。まずは結論から書くようにしましょう。
箇条書きで文章をつくる
「文章がどうしてもうまく書けない!」という人は、これから紹介する箇条書きがおすすめ。
早速、例文を用いて説明していきますね。
かおるから電話が掛かってきた。
仮にかおるを私の大学時代の友人とすると、次のように続けます。
彼女は大学時代、同じゼミを取っていた友人だ。
彼女はどんな人なのでしょうか。
フランス語が得意だった彼女は卒業後、パリに留学していた。
その彼女が、なぜ電話をしてきたのでしょうか。
5年ぶりに東京に戻るので、会えないかというのだ。
では、なぜ彼女は5年ぶりに帰ってきたのでしょうか。
ワインの勉強をしていて、日本で店を出す予定なのだという。すでに店の目星をつけているという。
その彼女がなぜ私に会おうと連絡してきたのでしょうか。
そこで、私に店を手伝ってくれないか、というのだ。
なぜ私が関係しているのかというと、
私がテーブルコーディネーターの仕事をしていることを、覚えていたらしい。
最後に、私はどうするのかをまとめます。
そういえば、いつかお店を出したいねと2人で話していたことがある。帰国したらまた連絡すると言って、彼女は電話を切った。わずか3分ほどの電話が、夢の入り口につながるかもしれない。
このように自問自答しながら、箇条書きにしていけば、どんどん文章が書けるはず。
とことん「Why」を使って考える
先ほどの箇条書きでもそうですが、「なぜ?」という質問を繰り返すことが文章をつくる基本です。
早速、例文で説明していきますね。
きのう、私達は品川のホテルでケーキバイキングを楽しみました。
なぜ、ケーキバイキングに行ったのかを文章に加えると、
きのう、友達の麻里子に誘われて品川のホテルでケーキバイキングを楽しみました。
次は「なぜ楽しめたのか?」を先ほどの文の後に続けると、
バイキング会場には30種類以上のケーキが並んでいます。私はパッションフルーツケーキとガトーショコラに目がないので、まっさきにお皿にとって、飲み物もそこそこに口に運びます。麻理子はトマトのケーキとカボチャのタルトをほおばっています。
さらに、どんな味だったのか、どれだけ食べたのか、食べた結果どうなったのか…を加えていくと、お店を紹介する記事の出来上がり。
簡単にわかりやすい記事が書けそうですね。
最後に
今回は『マジ文章書けないんだけど』を参考に、今すぐ取り入れたい5つの文章術を紹介してきました。
本書には他にも役立つ文章術が盛りだくさん。気になった方は、ぜひ読んでみてください。あわせてこちらもどうぞ。