東野圭吾『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』は読書の面白さにハマるミステリー小説

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読書していますか?

私は本を読むのが大好きなので毎日のように読んでいますが、

東野圭吾さんの小説『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』を読んで、読書の面白さに改めて気づくことができました。

『ハリー・ポッター』を寝ずに一気読みしたときの記憶が蘇ってくるほど、ハマるミステリー小説なんですよね。

おすすめ度:5.0

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こんな人におすすめ

  • 推理役がマジシャンの物語に興味がある人
  • コロナ禍を描いた物語を読みたい人
  • 一気読みしてしまうミステリーが好きな人
  • 東野圭吾さんの小説が好きな人
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あらすじ:父親が何者かに殺害された女性の物語

物語の主人公は、中條健太という会社の先輩と2ヶ月後に結婚する予定の神尾真世。

しかし、彼女はなぜか彼との結婚を迷っていました。

そんな真世に同級生の桃子から、「地元での同窓会に参加しないの?」という電話がかかってきます。

真世の父は、中学の元教師で、真世の担任でもあったため、あまり気が進みませんでしたが、

話題の漫画「幻ラビ」の作者である釘宮など、懐かしい同級生が集まるので、ぜひと言われて迷っていました。

ところが、警察から電話がかかってきたことで、急遽、東京から地元に帰ることになります。

父の英一が何者かによって殺害されたからです。

死亡時期と死因は確定できていないとのことでしたが、事件性があることは明らかだったので、呼ばれたのです。

しかし、地元に戻ると、警察は質問するばかりで、何ひとつ教えてくれません。

そんな状況を変えたのが、父の弟である武史でした。

彼は2年ぶりに、突然、実家に帰ってきて、マジシャンのテクニックを使って、警察から次々と情報を引き出し、犯人探しを始めます。

真世も助手として叔父と一緒に捜査することにしますが…。

という物語が楽しめるミステリー小説です。

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感想①:コロナ禍に直面している今だからこそ楽しめる

この小説では、コロナ禍に直面している今だからこそ楽しめる物語が描かれています。

たとえば、お葬式。

父の英一が殺されたので、真世は急遽、葬儀をすることになりましたが、

葬儀屋からは、通夜と葬儀を簡略化して1日で済ませる方法もあると言われます。

しかし、叔父の武史は、葬儀には犯人が来る可能性が高いので、1日ではダメだと言い、

コロナを理由に通夜か葬儀のどちらかしか参加できないようにしようと言い出しました。

容疑者リストを作ろうとしていたからです。

さらに、葬儀屋からはオンライン葬儀もあると言われます。

臨場するのは身内だけで、参列者は別室に待機します。

現地に来れない人でもネットで視聴することができ、参列者も別室に用意したモニターで見ることができました。

焼香は整理券で順番に入るため密になりません。

まさにコロナならではのお葬式ですが、武史はこれを利用して、参列者が遺体と対面する姿や焼香の様子はカメラで撮影し、犯人特定の糸口を見つけようとするんですよね。

人を殺した人間が、殺した相手を目の前にしたとき、平静を装うのは難しいからです。

もちろん、コロナの影響は他にも描かれています。

名もなき町なので、旅館や酒屋など地元商店街への影響は大きく、町おこしとして予定していた「幻ラビ・ハウス」も中止になりました。

また、リモートワークの影響で、関係が悪化した夫婦の姿が描かれるなど、コロナ禍ならではの要素が盛り沢山。

海堂尊さんの小説『コロナ黙示録』では、コロナに至るまでの安倍政権の課題が描かれていましたが、

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この物語では、コロナの身近な影響がミステリーとして描かれていたので、今の生活とリンクしながら楽しく読むことができました。

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感想②:ブラック・ショーマンの魅力にハマる

あらすじでも紹介しましたが、この物語の推理役は殺害された英一の弟である神尾武史です。

彼は、アメリカで活躍していたマジシャンでしたが、数年前に帰国し、「トラップハンド」というバーを経営していました。

そんな彼が何の前触れもなく、父が殺された直後に2年ぶりに実家に帰ってきたのですが、

それは、自分の部屋に動くものがあれば録画してスマホに送るように設定していたからでした。

鑑識が彼の部屋で調べ物をしている姿が送られてきたから帰ってきたというんですよね。

もちろん、武史は警察にはこの事実は話さず、「虫の知らせ」だと言い張り、

一方で、真世から理由を聞かれると、一週間分のホテル代と昼食代を払うなら教えてやると言うなど、ケチで変わった人物でした。

しかし、推理力は抜群です。

英一の遺体を発見した同級生の原口に聞き込みをしたときも、彼が何か隠していることをすぐに見抜きます。

東野圭吾さんの小説『加賀恭一郎シリーズ』では、刑事である加賀恭一郎が論理的な推理を披露して犯人を追い詰めていきますが、

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武史は、論理的な要素に加えて、メンタリストDaiGoのように相手の身体の反応やハッタリをかまして真実を引き出していくので、その魅力に一気に釘付けになりました。

東野圭吾さんの物語としては珍しいタイプのキャラクター、ブラック・ショーマンの魅力が楽しめるので、ページをめくる手が止まらなくなります。

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感想③:よくある結末なのに惹きつけられる

とはいえ、ラストはミステリーとしてはよくある結末が描かれています。

犯人の動機や殺害方法なども、『容疑者Xの献身』のような驚きやカラクリが用意されているわけではありません。

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よくあるベタな結末なのですが、それなのに惹きつけられるのがすごい物語なんですよね。

その理由は、先ほども紹介した「コロナ禍が描かれていること」や「ブラック・ショーマンというキャラクターが魅力的」という要素もありますが、

ベタな結末が複数想定できるように描かれているので、どの結末が正解なのか最後までわからないことが大きいように思います。

言い変えれば、容疑者たちの動機が明確なので、誰が犯人なのか?を推理する楽しみが味わえるんですよね。

私の大好きな漫画『名探偵コナン』に近い楽しみ方ができるので、読み始めると犯人が気になって、最後まで一気読みしてしまう物語です。

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まとめ

今回は、東野圭吾さんの小説『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』のあらすじと感想を紹介してきました。

これまでの東野圭吾さんの小説には出てこなかったタイプのキャラクターが楽しめる物語なので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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