三上延『ビブリア古書堂の事件手帖6』感想/自分の欲望のために他人を犠牲にできますか?

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自分の欲望を満たすために他人を犠牲にできますか?

私には他人を犠牲にしてまで満たしたい欲望がありませんが、

三上延さんの小説『ビブリア古書堂の事件手帖6』に登場する多くの人たちは自分の欲望に忠実に行動していました。

それだけでなく、他人を犠牲にしても平気な顔をして過ごしているんですよね。

おすすめ度:4.5

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こんな人におすすめ

  • 恋愛ミステリーが好きな人
  • 太宰治の小説に興味がある人
  • 『ビブリア古書堂の事件手帖』が楽しめた人
  • 三上延さんの小説が好きな人
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あらすじ:栞子さんに大怪我を負わせた田中が再び動き始める

『ビブリア古書堂の事件手帖』で栞子さんに大怪我を負わせた田中敏雄からある依頼が舞い込みます。

三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』は古書を手に取ってみたくなる物語
古書を読んでいますか? 私はどちらかと言うと、人気作家の新作本を読むことが多いのですが、 三上延さんの小説『ビブリア古書堂の事件手帖』を読んで、古書を手に取ってみたくなりました。 夏目漱石や太宰治の小説がとても身近に感じら...

それは彼が犯罪を犯してまで手に入れようとしていた太宰治の小説『晩年』の行方を調べて欲しいと言うものでした。

ただし、栞子さんから奪おうとしたものではなく、彼の祖父が持っていた『晩年』を取り戻して欲しいと言います。

栞子さんは田中の祖父が持っていた『晩年』に興味を持ち、依頼を受けることにしますが、

その数日前に栞子さんが燃やした『晩年』が偽物だということを知っているという脅しの手紙が投げ込まれていました。

大輔は田中がその手紙を投げ込んだと考えていましたが、そのとき田中は保釈されておらず、別の人物の仕業であることがわかります。

そこで大輔は田中に注意しながらも、手紙を投げ込んだ人物を探ろうとしたところ…。

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栞子さんと大輔の知り合いばかりが関わっている!?

なぜか栞子さんと大輔に関係がある人たちばかりが、田中の探している『晩年』に関わっていたことがわかるんですよね。

そのキッカケとなった人物は、田中の祖父が所持していた『晩年』の行方を知っている富沢という大学教授でしたが、

彼は決して田中の祖父のことを話してくれませんでした。

なぜなら、田中の祖父たちはロマネスクの会という太宰の研究サークルのようなものを作っていたのですが、

その中の誰かが富沢の大切にしていた本『駆け込み訴へ』を盗んでいたからです。

そして、この盗みの謎を解いたのが栞子さんの祖父だというのですが…。

なぜか栞子さんの祖父は、誰が何のために富沢の本を盗んだのか教えてくれなかったと言います。

そこで、栞子さんがこの謎を再び解き明かそうとしますが、そこに大輔の亡くなった祖母まで関係してきて…。

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自分の欲望を満たすために他人を犠牲にできますか?

この続きは実際に読んでもらうとして、三上延さんの小説『ビブリア古書堂の事件手帖6』は、

自分の欲望を満たすために他人を犠牲にする人たちが多く登場しますが、

そうした行動をとり続けていると悲しい結末が待ち受けていることがわかる物語です。

もちろん、それだけでなく、栞子さんと大輔の恋の行方が気になる物語としても、栞子さんの母の正体が明かされていく物語としても楽しめるので、

気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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