林真理子『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』は様々な悩みを面白おかしく吹き飛ばしてくれる物語

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何かに悩んでいませんか?

私はいつも何らかの悩みを抱えていますが、林真理子さんの小説『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』を読んで、いくつかの悩みが吹き飛びました。

主人公のオバサンの圧倒的なパワーに元気づけられたんですよね。

おすすめ度:4.5

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こんな人におすすめ

  • 最高のオバハンの物語に興味がある人
  • ユーモアあふれる物語が好きな人
  • 悩みが吹き飛んでしまうような物語を読んでみたい人
  • 林真理子さんの小説が好きな人
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あらすじ:会社を経営する厚かましいオバサンが主人公の物語

物語の主人公は、52歳の中島ハルコ。

彼女は、初対面の人に対しても厚かましく、ケチで口が悪いのに、なぜか多くの人たちから悩みを相談されていました。

フードライターをしている菊池いずみもそのひとり。

彼女は、さまざまなレストランやシェフを訪ねて記事を書く仕事をしており、6つの雑誌に連載をもつ売れっ子でしたが、ある悩みを抱えていました。

38歳になっても不倫相手と別れられず、将来に不安を抱えていたのです。

そんないずみが、ハルコと出会ったのは、パリにある一流ホテルのロビーでした。

いずみは、ある雑誌の編集長から「好きなところで食べておいでよ」と言われたので、経費で落ちると喜んでパリ旅行を計画していましたが、

その後、編集長の経費の使い込みがバレたため、自腹になりました。

それにも関わらず、キャンセルをせずにパリにやってきたんですよね。

なぜなら、将来の不安が膨らみ過ぎて、自分の持っているお金をすべて使い切りたくなるほどヤケを起こしていたからです。

そんないずみの話を聞いたハルコは、

「その男のことはどうでもいいけど、貸した三百万円は惜しいね」

と言います。その理由は…。

という物語が楽しめる小説です。

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感想①:悩みを抱える人たちに読んで欲しい物語

この小説は、あらすじで紹介した『ハルコ、パリで熱弁をふるう』を含めて、全部で10編の短編で構成されています。

どれも多くの人たちが抱えていそうな悩みが取り上げられており、

またハルコが提案する解決策が面白くて、最後まで一気に読んでしまうんですよね。

その一部を紹介すると、

  • 老舗ういろう屋の息子がギタリストになるのを止めてほしいとお願いされる物語
  • 30代後半の女性が縁談を断り続ける理由を見抜く物語
  • 妻のように振る舞う愛人とは別れるべきだと海外の投資で成功した社長を叱る物語
  • 40歳になった独身女性に早く結婚して親から逃げなさいと説教する物語
  • 早期退職したダンナが鬱陶しいという専業主婦に接し方が悪いと注意する物語

などなど、多くの人たちが抱えていそうな悩みが描かれています。

なかでも、「40歳になった独身女性に早く結婚して親から逃げなさいと説教する物語」は、毒親に育てられた人たちに、ぜひ読んでほしい物語です。

娘に自分の老後の世話をさせるために、結婚に反対する親の姿が描かれているのですが、

こういった親から逃れるには、『毒父家族』にも書かれているように、親のためではなく、自分のために行動するしかありません。

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「いい、人っていうのは、親のめんどうをみるために生まれてきたんじゃないのよ。自分の人生を生きるために生まれてきたのよ」

とハルコが言うように、自分の人生を歩むのがいちばんなんですよね。

このような人生の悩みを面白おかしく取り上げているので、いつの間にか気持ちがラクになっていく物語です。

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感想②:誰もが本音で話す人を求めている

そんなハルコが相手にしていたのは、IT企業の社長などテレビでも話題になることの多い有名人ばかりでした。

では、なぜ彼らは、厚かましくてケチで口が悪いオバサンの言葉に耳を傾けるのでしょうか。

もちろん、ハルコが仕事で成功を収めていたことや、多くの人たちの世話をしてきたことも関係していましたが、

それよりも、偉くなった彼らに本気で叱ってくれる人が他にいなかったからだと思います。

会社でそんな偉そうなことを言う社員がいればクビになりますが、

ハルコの誰に対してもブレないキャラクターも相まって、誰もが彼女の説教を愛情として受け止めていたんですよね。

『叱られる勇気』にも、叱ってもらうことで、人は驚くような成長を遂げることができると書かれていましたが、

叱られなくなった人たちにとって、本気で叱ってくれる人は、ありがたい存在なのかもしれません。

もちろん、「怒る」と「叱る」は別ものですが、愛情をもって叱れば、多くの人たちから信頼されることがわかる物語です。

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感想③:自己中心的に生きた方が人生は上手くいく

とはいえ、ハルコは自慢話が多く、食事も奢ってもらうのが当たり前…というような自己中心的な人物でした。

震災にあって多くの人たちが家にどうやって帰ろうかと混乱していたときも、

ハルコは宅配便業者の副社長に電話をして、トラックを寄越して助手席に乗せて家まで送れと言うような人物でした。

しかし、そんな自己中心的な人物だからこそ、社長としても成功を収め、多くの人たちが彼女の言葉に耳を傾けていたのです。

『望んでいるものが手に入らない本当の理由』の感想にも書いたように、

傲慢な自分を受け入れた方が得することが多いんですよね。

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もちろん、自己中心的で偉そうなだけの人間は嫌われますが、

ハルコのように愛情を持って人と接していれば、自己中心的に振る舞った方が多くの人を惹きつけ、ファンが増えることがわかる物語でした。

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まとめ

今回は、林真理子さんの小説『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』のあらすじと感想を紹介してきました。

様々な悩みを面白おかしく吹き飛ばしてくれる物語なので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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