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 先日、3歳の娘が幼稚園の面接を受けてきました。すでに5歳の息子が通っている幼稚園なので、「合格間違いなし!」なのですが、この機会に少しでも人見知りの性格を克服できればと、事前練習をみっちり積んで本番に臨みました。

 しかし結果は――「人見知り全開!!」。はっきり言えたのは自分の名前くらいで、あとは園長先生の質問に「ごにょごにょ、ごにょごにょ」と答えるだけ。親抜きで園長先生とお話する場もあったのですが、お母さんと一緒じゃなきゃダメでした。

 人見知りさえしなければ、とても活発な娘なのに…。いったい誰に似たのやら…。

 そんな彼女も、来年の春には幼稚園デビュー。親譲りの「人見知りな性格」を除けば、素直で活発な女の子に育ってくれました。年長さんのマネをして逆向きにすべり台をのぼったり、ブランコで立ちこぎしようとしたり、絵本を読んだり、ひらがなの練習をしたりと、何でも積極的に挑戦してくれています。「3歳までの子育てに大切な5つのこと」を実践してきたので、自分らしく伸び伸びと育ってくれたのかもしれません。

 そこで今回は、私がどのように「3歳までの子育てに大切な5つのこと」を実践してきたのか紹介したいと思います。

 3歳までの子育てに大切な5つのこと

 では、改めて。3歳までの子育てに大切なことは、次の5つだと言われています。

  1. 遠くから見守る
  2. ほほ笑みを返す
  3. 泣いたらあやす
  4. できるまで待つ
  5. いっしょに遊ぶ

 それぞれ、どのように実践してきたのか紹介していきますね。

①遠くから見守る

 子育ての基本は「見守ること」だと言われています。「親」という漢字を無理やり分解して、「木の上に立って子どもを見守ることが親の役割だ」という人もいるくらい、見守ることが大切だと多くの方が認識されています。

 しかし、実際にやろうとすると大変なんですよね。というか、キリがない。

「みてみて!アンパンマンの絵を描いたよ」
「ブロックをたかーく積んだねん」
「しまじろうのテレビ一緒に観ようよ」
「シマー!」

 なんて、「見守る」以前に話かけてきます。もちろん、こちらの都合はお構いなし。私だって真田丸を観たり、スマホゲームをしたり、漫画を読んだりと超多忙なのに…。

 とはいえ、出来る限りは対応してきました。寂しそうにこちらに目を向けてきたら頷いてみせたり、「シマー」と大声で叫んできたら、私も「シマー」と大声で叫んでみたりと。どれだけ忙しくても、これくらいなら実践できますよね。

 しかし、このような小さな積み重ねこそが、子どもとの信頼関係を築く地盤になります。親とその他大勢の大人たちに見守られて育った子どもは、いつも守られているという安心感を抱き、見守ってくれている相手に信頼感を持つようになるからです。

 そうはいっても、さすがに、すべての行動を見守るのはムリなので、「出来る限り見守る」を実践してみてはどうでしょうか。

 ※ちなみに、「シマー!」とはこれのこと

②ほほ笑みを返す

 子どもって、本当によく笑いますよね。布団の上を転がっているだけでも大はしゃぎ。何度もこちらに笑顔を向けてきます。

 このとき、私たち親がほほ笑み返すかどうかで子どもの共感性の広がり方が変わることが、フランスの精神科医アンリ・ワロン氏の研究によって明らかになりました。親子で喜びを分かち合う経験をすればするほど、共感力のある子に育っていくそうです。

 ありがたいことに、これを実践するのは簡単でした。子どもが笑顔を向けてくるだけで、私も自然とほほ笑んでしまうからです。叱っているときでさえ、そうなんです。かなりの親バカなんでしょうね…。

 とはいえ、共感力が育つという観点で考えれば、「むしろ、親バカであれ!」ということでしょうか。ただし、叱っているときくらいは、真剣な顔でいたほうが良さそうですね。

③泣いたらあやす

 子どもの機嫌が悪いとき、なにを言っても泣き止まずに、手をつけられなくなってしまうことありますよね。そんなとき、あやそうとしたり、抱こうとしたりすると、「わがままな子になるからダメだ」「抱き癖がつくからダメだ」という人がいますが、そんなことはありません。

 実際、「子どもの要求に応えることが大切だ」ということを示す、次のような研究結果もあります。

 赤ちゃんに、時間を決めて授乳した場合と、深夜であろうが泣いたときには授乳した場合を比較した研究があります。
 定時授乳のケースでは、数日たつと、赤ちゃんが空腹でも泣かなくなりました。一見、忍耐力がついたようですが、その子たちはやがて、継続的な努力を苦手とする子になっていきました。その子たちが身につけたのは、忍耐ではなく、あきらめだったのです。
 いっぽう、いつでも授乳をしたケースの子たちは、自主的に努力をつづけられる子に育ちました。赤ちゃんの要求を満たすことには大きな意味があったのです。

(『3歳までの子育てに大切な5つのこと』p.36)

 子どもの要求にオモチャや食べ物といったモノで応えるから問題になるのであって、手や心をかけて相手をすれば要求はエスカレートしていきません。

 私の子どもたちも、泣いたらあやす、抱っこをするを実践したところ、それ以上の要求をしてこなくなりました。泣き止むのも早くなったように思います。試してみるとすぐに効果が現れるので、実践したほうがラクだと思いますよ。

④できるまで待つ

 子どもの自分で考える力、行動する力を育てるには、「できるまで待つ」ことが大切だといわれています。しかし、実践するには忍耐力が必要なんですよね。

 だって、急いでいるときに限って、自分で靴や靴下を履きたがったり、まったく必要のないカバンを背負おうとしたりします。お風呂上りなんて、オムツをはかずにお尻の穴を見せつけてきます。そんなときは、「早くしなさい!」と言わずにはいられません。

 とはいえ、いつも本気で「早くしなさい!」と叱ってしまうと、子どもは萎縮してしまいます。そこで、「これくらいなら平気かな」と思えることについては、半分笑いながら「早くしなさい」というようにしました。すると、予想通り、私の言葉を無視して、納得するまで自分勝手に振舞っています。

 一方で、どうしても急がなければいけないときは、「電車が来ちゃうから早くして!お願い!」などと、理由と一緒にお願いするようにしました。すると、急いで行動してくれるんですよね。案外、子どもって、親の言うことがわかっているみたいです。

 というわけで、ある程度のことは「まぁ、いっか」と割り切ってみてはどうでしょうか。そうすれば、子どもたちは、自分で考え、行動するようになっていきます。よくよく考えてみると、それほど急ぐ必要のないことも山ほどありますからね。

⑤いっしょに遊ぶ

 子どもの「いっしょに遊ぼうよ!」に応えるのは大変ですよね。公園に連れて行けば、こちらの体力が先になくなりますし、かといって、家の中でプラレールやブロックで遊ぶのも精神的にツライ…。1時間もすれば「もうムリ!」ってなっちゃいます。

 しかし、子どもにとって「親との遊び」は重要です。親とよく遊んでいる子どもほど、友達とも上手に遊べるからです。ある研究では、親と遊んだ経験が少ない子どもほど、大きくなってから「ひきこもり」や「家庭内暴力」を起こしがちだということがわかりました。

 とはいえ、スマホでゲームをしながら相手をするわけにはいきませんよね。子どもたちは、私たち親がどれだけ真剣に遊んでくれているかを感じ取っているからです。

 そこで大切になるのが、子どもだけでなく、私たち親も楽しめる遊びを見つけ出すこと。私がやっていたのは、『子どもが驚く すごい科学工作88』を参考にオモチャをつくったり、『ミッケ!』や『どこどこ?セブン』など頭を使う絵本で遊んだりしていました。私が作ったオモチャで遊んでくれるのは嬉しいですし、頭を使う絵本は私もついつい真剣になっちゃいますからね。

 というわけで、親子共に楽しめる遊びを見つけることが「いっしょに遊ぶ」コツなんだと思います。

 「3歳までの子育てに大切な5つのこと」が実践できた理由

 このように振り返ってみると、「3歳までの子育てに大切な5つのこと」が実践できたのは、「子どもと一緒に楽しんで生活する」をモットーに行動してきたからだと思います。今回紹介した5つのことは、どれも子どもとの生活が楽しめれば実践できそうですよね。

 というわけで、ムリして5つのことを実践しようとするのではなく、親である私たち自身が楽しめる方法を見つけていくことが大切なんだと思います。そうして親子共に楽しめるようになれば、子どもは伸び伸びと育ってくれます。

 とはいえ、お尻の穴を見せつけてくる内弁慶な娘というのは微妙ですよね。幼稚園に通うようになれば、少しは変わってくれるでしょうか…。

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