伊吹有喜『BAR追分』はつらいことがあったときは美味しいものを食べようと思える物語

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つらいことがあったとき、どうしていますか?

私は大好きなB‘zの音楽を聴いてストレスを発散していますが、

伊吹有喜さんの小説『BAR追分』を読んで、美味しいものを食べるのもありかもと思えました。

美味しいものを食べて、また明日から頑張ろうと行動していく人たちの姿が描かれていたからです。

おすすめ度:4.0

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こんな人におすすめ

  • 美味しい食事とお酒が飲みたくなる短編集を読んでみたい人
  • 人とのつながりを大切にしたくなる物語に興味がある人
  • 美味しいものを食べて明日から頑張ろうと思える物語を読んでみたい人
  • 伊吹有喜さんの小説が好きな人
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あらすじ:二つの選択で悩んでいた主人公の物語

物語の主人公は、四国に本社を構える電子機器の部品会社に勤める相沢武雄。

彼は、今の会社に勤めて22年、東京に単身赴任をして6年目に突入したので、そろそろ地元に帰りたいと思っていました。

ところが、上司から呼び出されて言い渡されたのは、中国の奥地にある工場勤務の話でした。

日本に残ることは難しく、拒否すれば淘汰されると言われます。つまり、会社を辞めるか、辞令を受けるかのどちらかです。

この話を聞いてすべてがどうでもよくなった相沢は、お酒を飲み、さらにお酒を飲みたいと思ってたどり着いたお店が、BAR追分でした。

そこでお酒を飲んでいると、宇藤という青年が自分と同じように、二つの選択で悩んでいることを知り…。

という物語が楽しめる小説です。

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感想①:美味しい食事とお酒が飲みたくなる短編集

この小説では、あらすじで紹介した物語を含めて5つの短編が語られます。

どれもBAR追分というお店を中心に、美味しい食事とお酒が飲みたくなる物語が描かれているんですよね。

それぞれ簡単に紹介していくと、

  • 働いていた会社が潰れ、住んでいたアパートからも立ち退くことになった宇藤輝良が、BAR追分が所属する振興会のホームページをつくる物語
  • 結婚を控えた佐原真奈が金曜の夜に父に連れられてBAR追分でサンドイッチを食べる物語
  • 自動販売機に清涼飲料水の補充をする仕事で稼いだお金を推しにつぎ込んでいた江口隆が、BAR追分で美味しいカレーを食べて頑張ろうと思う物語
  • フィギア作家の青木梵が美女である綺里花と良い関係になる物語

坂木司さんの小説『和菓子のアン』では、デパ地下で和菓子を買ってみたくなる物語が描かれていましたが、

坂木司『和菓子のアン』は赤毛のアンが好きな人にはたまらない物語
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この小説では、バーで美味しいお酒を飲みながら、スープやカレー、サンドイッチなどを食べたくなる物語が描かれていました。

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感想②:人とのつながりを大切にしたくなる

この物語では、悩みを抱えている人に優しく手を差し伸べる温かい人たちの姿が描かれています。

宇藤輝良は、ホームページ制作会社で働いていましたが、会社が解散することが決まり、

また、住んでいたアパートがマンションに建て替えられることになったので、退去を要求されました。

こうして職も住居も失った宇藤でしたが、BAR追分が所属する「ねこみち横丁」のホームページ制作を会社を代表して断りにいったところ、

事情を知った振興会の会長と副会長から、文章が気に入ったので個人で作らないか?と言われます。

それだけでなく、振興会の専従職員になれば、住居と食事などを提供すると言われるんですよね。

瀧羽麻子さんの小説『女神のサラダ』では、農業を舞台に繰り広げられる心温まる物語が描かれていましたが、

瀧羽麻子『女神のサラダ』は農業を舞台に描かれる人の優しさに心温まる物語
農業に興味はありますか? 私はエンジニアなので、新しい技術に興味があり、農業にはまったく関心がありませんでしたが、 瀧羽麻子さんの小説『女神のサラダ』を読んで、農業もやりがいのある仕事なんだと気づきました。 それだけでなく...

この物語でも、「ねこみち横丁」で暮らす人たちの優しさにグッとくる物語が描かれていました。

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感想③:美味しいものを食べて明日から頑張ろうと思える

さて、この物語では、「美味しいものを食べて、明日から頑張ろう」と思える物語が描かれています。

中国の奥地にある工場での勤務を言い渡された相沢武雄も、

自動販売機に清涼飲料水の補充をする仕事で稼いだお金を推しにつぎ込んでいた江口隆も、

フィギア作家という好きな仕事をするために、人とのつながりを断ち切っていた青木梵も、

誰もが人には言えない悩みを抱えていましたが、BAR追分で美味しい食事とお酒を飲んで、明日からまた頑張ろうと前向きに行動していくんですよね。

谷瑞恵さんの小説『めぐり逢いサンドイッチ』でも、美味しいサンドイッチを食べてまた頑張ろうと思える物語が描かれていましたが、

谷瑞恵『めぐり逢いサンドイッチ』は血のつながりよりも大切なものがあることに気づける物語
血のつながりを大切にしていますか? 私は大切にしてきたつもりですが、谷瑞恵さんの小説『めぐり逢いサンドイッチ』を読んで、血のつながり以上に大切なものがあることに気づきました。 相手のことを思いやる気持ちがお互いにあれば、血のつな...

この小説でも、つらいことがあっても、美味しいものを食べれば、また明日から頑張れるかもと思える物語が描かれていました。

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まとめ

今回は、伊吹有喜さんの小説『BAR追分』のあらすじと感想を紹介してきました。

つらいことがあっても、美味しいものを食べて、また明日から頑張ろうと思える物語が描かれているので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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