伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』感想/常識を疑って生きていますか?

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常識を疑って生きていますか?

私は常識を疑って生きているつもりですが、

もしあまり物事を深く考えずに過ごしているようなら、新しいアイデアが浮かばなくなったり、考える力を失ってしまうかもしれません。

そんなときは、常識外れな物語を読んでみるのもひとつの方法です。

伊坂幸太郎さんの小説『オーデュボンの祈り』を読んでみてはどうでしょうか。

おすすめ度:4.0

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こんな人におすすめ

  • 常識外れな物語が好きな人
  • 問題を抱えた人たちが多数登場する物語が好きな人
  • 勧善懲悪ものが好きな人
  • 伊坂幸太郎さんの小説が好きな人
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あらすじ:未来予測ができるカカシの物語

物語の主人公はコンビニ強盗をした伊藤。

彼はすぐに警察に捕まりましたが、捕まった警察官がヤバイ人物だったので、パトカーから飛び出すように逃げ出しました。

そのため、伊藤は気を失ってしまいましたが、気づいたときには、見知らぬ島にたどり着いていたんですよね。

その島は「荻島」と呼ばれる島で、江戸時代から鎖国をしており、現代の日本とは異なる文化を築いていました。

なかでも、特に伊藤が驚いたのが「未来を予測できて喋るカカシ」がいたことです。

しかも、島民はそれを当たり前のこととして受け入れていました。

ところが、そのカカシが何者かによって殺されてしまうんですよね。

未来が予測できるなら、それを防ぐこともできたはずなのに、なぜカカシは何も手を打たずに殺されてしまったのか…。

そもそも、なぜこのカカシは喋れるようになったのか、島民たちが口にする「この島には、大切なものが最初から欠けている」とは一体何のか、など気になる謎が次々と提示されます。

これら謎の答えは…。

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問題を抱えていることは、それほど悪いことではないと思える物語

実際に読んでもらうとして、伊坂幸太郎さんの小説『オーデュボンの祈り』に登場する人物たちは何らかの問題を抱えていました。

主人公の伊藤は、特にこれといった理由もないのにコンビニに強盗に入り、

彼が島についてすぐに仲良くなった日比野は、他人の気持ちを理解する力がなく、余計なことばかり話しています。

画家の園山は妻が殺されてから嘘しか言わなくなり、

美人姉妹の佳代子と希世子は他人を見下し、

足が悪くなった田中はその苦労のせいで実際よりも老けて見えました。

市場で売り子をしているウサギは太り過ぎて一歩も動けなくなり、

美青年の桜はうるさい人間がいれば構わず銃で撃ち殺すんですよね。

そんな一癖も二癖もある彼らの姿を見ていると、問題を抱えていることが、それほど悪くないことのように思えてきます。

さらに…。

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心の底からムカつく人間が物語を盛り上げる

伊藤を捕まえた警察官の城山が物語を盛り上げます。

彼はカップルが歩いているとわざと片方にぶつかって、もう片方が車に轢かれるのを見るのが楽しみで仕方ない人間でした。

「私は大好きな人をなぜ殺してしまったのだろう…」と彼らが後悔する姿を見るのが楽しくて仕方ない極悪人なんですよね。

そんな城山が次に目をつけたのが、伊藤の元彼女です。城山は警察官という立場を利用して浮浪者に彼女を襲わせようとします。

…と、ほんと心の底からムカつく奴ですが、城山がいるからこそ物語が盛り上がるのも事実です。

現実でも、ムカつく人たちは大勢いますが、疎ましくて仕方ない彼らの存在が、私たちの人生を盛り上げてくれるのかもしれませんね。

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まとめ

今回は、常識外れな登場人物たちと常識外れな出来事ばかりが起こる伊坂幸太郎さんの小説『オーデュボンの祈り』を紹介してきました。

読めば、少しは凝り固まった考えをほぐすことができるかもしれません。

もちろん、サスペンスとしても、最後に驚きが待っている物語としても楽しめるので、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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