米澤穂信『ふたりの距離の概算』は友達との距離感を大切にしたくなる物語

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 友達との距離感を大切にしていますか?

 私はどちらかというとお節介焼きですが、友達とは適度な距離感を取るようにしています。しかし、米澤穂信さんの小説『ふたりの距離の概算』に出てくる、ある人物は違いました。

 友達と適度な距離感を取らないと、悲しい結末が待っていることに気づける物語なんですよね。




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 古典部に新入部員が誕生!?

 では、あらすじから。

 物語は『古典部シリーズ』でお馴染みのメンバーが二年生に進学したところから始まります。

 しかも、大日向友子という女生徒が古典部に仮入部してきたのですが…。なぜか彼女は入部届けを出しませんでした。

 千反田えるのことを「仏様みたいな人ですね」と言って、入部しないと続けたのです。

 この話を聞いた奉太郎は、大日向が入部しないのは本人の自由だけれど、えるに対して生じた誤解は解こうと考えます。

 そこで奉太郎は、その翌日に開催されたマラソン大会で走りながらこの謎を解き明かすことにしました。

 まず彼がはじめにしたことは…。

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 過去を振り返ることで人間性が見えて来ることもある

 大日向が仮入部してから、入部しないと言い出すまでの彼女との記憶を思い出すことです。

 大日向は、新入生勧誘のときに奉太郎とえるが楽しそうに会話していたのを聞いて入部したいと言ってきました。

 奉太郎たちは、どれだけ待っても誰も新入生が来てくれないので、真正面で新入生を勧誘していた製菓研究会について会話していたんですよね。

 製菓研究会は古典部に比べて広いスペースが与えられていたのですが、それはなぜか?と推理していたのです。

 製菓研究会では大きなカボチャが机の上に乗せられていましたが、スペースの必要性は感じられませんでした。コンロもありましたが、使っている形跡もありません。

 そこで奉太郎が推理したのは…。というような会話を大日向が聞きつけて古典部に仮入部してきたのです。

 それからの大日向は古典部メンバーとして楽しそうに過ごしていました。

 古典部メンバー全員で奉太郎の誕生祝いをしたり、大日向の叔父さんがオープンする予定の喫茶店に訪れたりと楽しい時間を過ごしていたのですが…。

 なぜか大日向はえると過ごした10分間で入部しないことに決めるんですよね。その理由は…。

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 友達との距離感を考えたくなる物語

 この続きは実際に本書を読んでもらうとして、米澤穂信さんの小説『ふたりの距離の概算』は、友達との距離感の大切さに気づかせてくれる物語です。

 特に、奉太郎と里志が親友でいられたのは、お互いを干渉せずに、尊重しあっているからだとわかる物語でした。

 もちろん、『ふたりの距離の概算』は、青春ミステリーとしても、古典部シリーズの続編としても楽しめるので、

 気になった方は、ぜひ読んでみてください。

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